まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

遍路が行く Ⅳ ~ まほろばの寺「本山寺」 ~

今日は「遍路が行く」最終章です。
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 「また一枚脱ぎ捨てる旅から旅」   山頭火
しばし休憩をとった三人は、それぞれの≪想い≫を胸に再び「本山寺」を目指して歩き始めました。 
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僕は三人と別れ、一足先に財田川に沿って「本山寺」へ向かいます。
三人には、やがて遠くに見えて来る「本山寺」の五重塔を目指し、この川沿いの一本道を来るよう伝えたので
この≪四国のみち≫を通ることになります。ここからの景色、覚えていてくれたでしょうか・・・。
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草叢の向こうのこんもりした森の中から古塔の相輪だけがにょっこり出ている長閑(のどか)な風景を眺めると、
学生時代初めて斑鳩の里を歩いた時に受けた深い感銘が蘇り、
この「本山寺」が自分にとって≪まほろばの寺≫と思わせる要因の一つともなっています。
ここまで来ればもうすぐそこです。一歩一歩歩く毎に、古塔の影が近く、大きく見えてきます。
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僕は車で一足先に「本山寺」に着き、三人の到着を待っていました。
その間、時間が勿体無いので、寺の建物やお遍路さんの姿等を撮っていました。
  しかし、 例の如くピントが合わず、没にしました。・・・・・下の2枚は、こんな感じでしたという過去の写真です)
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こちらのお遍路さんは珍しくお経の代わりに尺八の演奏をしているところです。 (珍しい光景です)
聞くと、都山流(とざんりゅう)の師範とのことでした。少しの時間でしたが「虚無僧」についての話を伺いした。
※、「尺八」の名称は、標準の管長が一尺八寸(約54.5cm)であることに由来します。
僕も若い頃「琴古流(きんこりゅう)」の尺八を習っていましたが、
先生が遠くへ転居することとなり、頼る師も見つからず途中で止めてしまいました。 
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少し三人の来るのが遅いなと心配になり、電話をすると、直ぐそこまで来ていると言うので出て見ると
姿勢も良くしっかりした足どりで、門前の橋を渡ってきます。 
「鐘が鳴る温泉橋を渡る」 という山頭火の句を思い出しますが
この真昼に一風呂浴びたのでは、「今日はここ泊まりにしようか~」なんて事になるでしょうねえ。www
※ この句は佐賀県嬉野温泉で読んだ句らしいですが、残念ながらこの辺りに名湯はありません。
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 「本山寺」  11時50分到着です。きっとこの景色を見て元気も出たのだと思います。 
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二王門(重要文化財)を抜け、金剛杖を休ませ、笠を脱ぎ、白衣を整え
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本堂(国宝)の前に並んで読経を唱え始めました。「 開経偈」からはじまり、
「般若心経」 「本尊真言」 「光明真言」 「御宝号(弘法大師の名)=南無大師遍照金剛」と続きます。
※ 「本山寺」の本尊は、空海(弘法大師)が自ら刻んだと伝えられている馬頭観世音菩薩像です。    
  真言 ≪おん あみりとう どはんば うんばった そわか≫ 
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続いて、「太子堂」でも本堂と同じように読経を始めました。
因みに、門前の小僧よろしく「般若心経」と「光明真言」は小さい頃から馴染みの経なので今でも空で唱えられます。
特に「光明真言」は転がるようなリズム感があり、小さい頃から(意味はわからないのに)好きでした。www
≪おん あぼきゃべいろうしゃのう まかぼだらまに はんどま じんばら はらばりたや うん≫3回繰り返します
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ところで、この 「本山寺五重塔」  (三豊市指定有形文化財 ) は、まもなく≪解体保存修理≫が行われます。
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解体工事が始まれば暫く見ること出来ないので、三人は大変良かったと喜んでいました。
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こうして「本山寺」への巡礼を終えた三人は百日紅の咲く二王門の向こうへ消えていきました。
嗚呼、「うしろすがたのしぐれてゆくか」  (バシッ!意味がちゃうやろ!)
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「本山寺」を後にした我々は、近くの≪讃岐うどん≫店で昼食を頂きました。
二人は、勤務の都合で帰らなければならないKさんを最寄り駅の「本山駅」まで送り、
再び、71番札所「弥谷寺」を目指して遥かな遍路の旅へと歩き出しました。
「山へ 空へ 摩訶般若波羅蜜多心経 」 山頭火
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二人の旅はまだま続きますが、僕は所用のためここより以降は同行していないため、
「遍路が行く」シリーズはこれにて閉幕といたします。長々のお付き合い、ありがとうございました。
それでは、また、元気でお会いたしましょう。
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  1. 2014/09/07(日) 01:50:00|
  2. 来島者たち
  3. | コメント:4
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コメント

こんばんは

長い距離を三人さんは頑張ってここまで歩かれたんですね
お一人さんは 途中で帰り 残るお二人はまた次の札所へ・・・すごいです!
暑さの中 数キロ歩くのも大変だと思います
精神力でしょうね

ここまで 友を見守る北さんの温かな目を感じながら
楽しく拝見させていただきました

ところで 北さんは 今はもう 尺八は演奏しないんですか?
独特の渋さを感じるあの音色は 味わい深いですよね
師がいれば 今頃は北さんの尺八演奏会が開けていたでしょうにね
  1. 2014/09/08(月) 01:49:55 |
  2. URL |
  3. ユウスケ #ZvWJaGwQ
  4. [ 編集 ]

おはようございます。
夏の暑さの中二人は88番結願寺「大窪寺」にお参りし、
その足で7月30日「高野山」にお礼参りをし
四国八十八ヶ寺霊場巡りを完結させました。
その達成感はいかばかりかと・・・。敬服します。

それに比べ、挫折の多い我が人生・・・
尺八もそうでした。
師が転居された頃は仕事も多忙で毎日家に帰るのは午後7~8時。
結成させて未だよちよち歩きの少年サッカーチームの練習、試合で
土日休日は殆ど埋まっている状態。
小さかったわが子と遊ぶ時間も夜しか取れない状態でした。
そんな状態の中で尺八を習いに行く(精神的、時間的な)余裕もなく
そのままになってしまいました。
一応、島には尺八は持って来ていますが、手にする事はありません。
手にするものといえば、ペンではなく釜や鍬、それにカメラぐらいです。www
  1. 2014/09/08(月) 08:30:19 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

本山寺の五重塔、解体修理されるんですかぁ~・・・
暫く見えなくなるのなら、早い内に目に入れておかないと・・・
解体修理って何時からなんだろう???
開経偈」からはじまり、
「般若心経」 「本尊真言」 「光明真言」 「御宝号」のお経なんてよく覚えられましたねぇ~・・・
私なんぞは、短いピアノの楽譜も暗譜出来ないのに・・・
  1. 2014/09/08(月) 18:16:52 |
  2. URL |
  3. @我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

我楽多写楽さん
ここ二日は夏が舞い戻ってきたかと思うほどの暑さですね。
解体保存修理の日程等、具体的な計画については案内板にも記されていませんでした。
お経ですが
「般若心経」 は誰にとっても一番聞く機会のある馴染みの≪経≫ですね。
学生の頃鎌倉円覚寺で参禅する機会に恵まれ、覚えました。
「光明真言」は、門前小僧よろしく、小さい頃に聞き覚えました。
「本尊真言」 は「南無大師遍照金剛」を3回唱えるだけですから・・・。
「御宝号」は本堂前に各寺の御宝号を平仮名で書かれてありますからお経らしく唱えればよいだけで1www 初めての寺でも大丈夫です。
  1. 2014/09/08(月) 21:12:05 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

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Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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