まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

かわいい訪問者 ③ ~ 楽しい時はやがて去りゆき ~

しばらく海を眺めていたk君は、
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ゆっくりと沖の方に歩き出しました。
ジャイヤンに負けなかったので、強い男の子になったと自信がついたのでしょうか。
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お父さんはあわててk君の後に続きました。そして、
「沖の方は色が濃くなっているでしょう。あれは深くなっている証拠だから、ここから先は危ないよ。
それからね、遠くに大きな船が通っているでしょ。あの大きな船が通った後もきをつけないといけないよ。」
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「船は水をかき分けながら進んでいるんだ。押しのけられた水は、大きな波となってこちらに押し寄せて来る。
大きな船になればなるほど波も大きくなる。だから早めに海から上がって波が静まるのを待たないと危ないんだ。
k君は「ふ~ん」と思いましたが実感が湧きません。でもお父さんが言うのだからと、引き返しました。 
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ちょうど砂浜に戻った時に、お父さんの言う通り大きな波が、二つ、三つ、四つと続けて襲って来ました。
びっくりして逃げようとしたk君は、お尻まで濡らしてしまいました。
暫くして波は段々治まり、やがて何もなかったかのように元の静かな海に戻りました。
お父さんが言ってたのはこれだなと思いました。海も危ないことが沢山あるんだなと知りました。
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お母さんが用意してくれた下着を取り替えると、また海の中に入って行きました。
今度はお父さんと一緒に、ゆっくり、ゆっくり、慎重に歩いて行きました。
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不意にお父さんが 「ほら、ほら、あそこに魚が沢山泳いでいるよ。」と教えてくれました。
見ると、初めて見る魚が泳いでいました。k君が見たのは「クサフグ」 でした。
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それから、お父さんがとてもかわいいカニを見つけてくれました。
おばあちゃんにも見せてあげようと手の中に入れて持っていきました。おばあちゃんもびっくりしていました。
手の中でカニがごそごそ動いていました。「カニさん、ちょっとだけだから我慢してね。」と頼みました。
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k君は「カニさん、びっくりさせてごめんね。おおきくなってね。バイバイ・・・。」と言いながら海に帰しました。
カニも嬉しそうに手足を振って海の中に帰っていきました。ここにもフグの親子が沢山泳いでいました。
※手前のまるく黒いものが漁で使うブイです。ブイブイ人形はこのブイの古くなったものを活用しています。
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もっと、もっと遊びたかったけれど、そろそろ帰らなければらならい時刻になりました。
お父さんに、もう少し遊びたいと頼みましたが、2時半の船で帰らなければいけないからと言われました。

♪素晴らしい時はやがて去りゆき 今は別れを惜しみながら
     ともに歌った喜びを いつまでもいつまでも忘れずに ♪     「さようなら」  より
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k君はお父さんと 又、この島に遊びに来る事を約束しました。

♪ 楽しい時はやがて去りゆき 今は名残を惜しみながら  
       ともにすごした喜びをいつまでもいつまでもわすれずに ♪   
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いよいよお別れの時がやって来ました。
k君一家は2時半の船に乗って帰るので港まで見送りに行きました。
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はじめは肩車をして貰って喜んでたK君でしたが、だんだん寂しそうな顔になってきました。
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船に乗ってからも、じっとこちらを見たり、
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どこを見るでもなく遠くに目をやったり
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ふと、何かを思い出したのか、難しそうな顔をしたりしました。
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そして又、寂しそうな顔をしました。
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「k君、また遊びにいらっしゃい。」と手を振ったら、小さく手を振りました。
まだまだ遊びたかったし、急に悲しくなったのだと思います。
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2時30分、船はk君一家を乗せて静かに桟橋を離れ、
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港から出て行ってしまいました。
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k君は、桟橋で手を振る僕に「さよなら」しようと、お父さんに肩車をして貰っていました。


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そして、お父さんの肩の上から、いつまでも手を振っていました。 
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僕も両手を上げ、左手で「さよなら」をし、右手を更に高く上げて写真を撮りました。
だから、こんなピントが外れた写真になってしまいました。www
( バシッ! いい感じで話しが終わろうとしていたのに、又、そんな言い訳して誤魔化している。)  
    *****************************************************
これで、「かわいい訪問者」のお話しはおわりです。
それでは又、元気にお会いいたしましょう。
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  1. 2014/10/17(金) 07:15:00|
  2. 来島者たち
  3. | コメント:5
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コメント

ん~K君・・・
折角カニを助けたのに、帰っちゃうとカニさんが恩返しにお迎えに来た時に困りますよ・・・
ちゃんとカニさんに住所を連絡しておきましょうね!!!
  1. 2014/10/17(金) 18:19:41 |
  2. URL |
  3. @我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

北さん、おはようございます♪

お写真を拝見しながら絵本を読んでいるようでした^^
北さんの語り口は、いつもとっても優しくて
読んでいて心が落ち着きます。
大笑いしてしまう時もよくありますが♪

こうして自然の中で、経験して学んだことは
楽しい思い出となって、いつまでもK君の心に残るのでしょうね。
帰り際の船上での表情が何ともいえないです。
そして、去ってゆく船の屋根には北さんが・・・
・・・海ほたるでしたね(^^;すいません(笑)
  1. 2014/10/17(金) 20:48:10 |
  2. URL |
  3. Mika #GmSQBN1s
  4. [ 編集 ]

我楽多写楽さん
そうですね・・・。僕なら
カニさん、大きくなったら松葉ガニとなって、
イセエビや鯛、ヒラメ等のお友達を沢山連れて正月前に遊びにおいで」
と誘うでしょう。www

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Mika さん
遠いお国からありがとうございます。

》絵本を読んでいるようでした
ありがとうございます。そう言って頂けると嬉しいです。
実は、k君がお父さんやお母さん、おばあちゃん達に絵本(ブログ)を読んで貰っている様子を意識して編集しました。
「花畑」では、直ぐに助けを求めず、自分の力で解決しようとする事の大切さを、
「海」では、楽しい事もいっぱいあるが、危険も一杯潜んでいることなど、
k君へのメッセージを盛り込んだのです。

丁度孫と同じ年だったので、ついつい力が入ってしまいました。www

船の別れは、ずっと姿が見えていますから切ないですね。
オブジェの「海ほたる」が僕に・・はい、年々光を増してきていますよ。www
出来ることなら一緒に乗っていきたかったです。
  1. 2014/10/18(土) 00:14:46 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

かわいい訪問者

北さん 今日は。

また、無音のママに、無為に時間を過ごしました。

かわいい訪問者。全編拝見しました。
私の読後の感想、おそらくMika さん と同じでしょう。

このようなお話を集めて、表題「まほろばの島詩」の編集如何でしょう。

上新田地区の俯瞰写真いいですね。
浜に降り立った身近な海も穏やかで、私もお尋ねしたい気がします。

父親の腰にすがったKくん。これも感銘を受けました。
Kくんを後ろから撮ったお写真。
沖に島があって、コンテナ船が姿を見せた。

これ、絵本の表紙に使えそうですね。

別れは切ないもの。。。!!!
愛情を十分に与えられた子は、優しく育ち、優しく子を育む。

ごん狐と似た気持ちです。
絵本がこのように素敵とは気がつきませんでしたよ。
  1. 2014/10/19(日) 13:31:57 |
  2. URL |
  3. ijin #7ozVZe.w
  4. [ 編集 ]

遅くなりました

いつも温かい目でご覧頂きありがとうございます。
返信が遅くなりました。申し訳ありません。 

》かわいい訪問者。全編拝見しました。
私の読後の感想、おそらくMika さん と同じでしょう。
ありがとうございます。
孫を見ているようで愛おしく、同じような写真ばかりを羅列してしまいました。www

最後に遊んだ「京の浜」という地区は平家落人の話が残る(伝)集落です。
丁度、集落が京の都の方に開けていて、源氏に追われた平家の姫が日毎
京を懐かしみ涙にくれながら悲しい日々を過ごした・・・
と島の古老から小さい時に聞きました。
そんな謂れの残る浜です。

沖を眺めているk君、父親の腰にすがったK君の写真
ぼくも気に入っている一枚です。(自分で言っては恥ずかしいですが ・笑・)

「ごんぎつね」子どもばかりではなく多くの大人たちにも読んで頂けたらうれしいなと思います。
その新美南吉”の故郷、愛知県半田 市の矢勝川堤には、200万本の彼岸花が植えられているそうで、過日、TVで紹介していました。

急に寒くなって来ました。どうぞ御身体を大切になさって下さい。

来週には半月ほど須賀に帰ります。
  1. 2014/10/22(水) 11:32:12 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

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喜多さん

Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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