まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

ぶらり、番の洲あたりへ (2/2)

今日は「沙弥島(しゃみじま)」を駆け足で回って、こんな聖地にまで足を伸ばした話など。
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沙弥ナカンダ浜を見た後、「白石古墳」を見るため小・中学校裏の小高い城山に登る。
松とウバメガシの林に囲まれた頂上部は「城山城跡」。山頂を囲んで石垣が張り巡らされ、二段の郭になっている。
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心地よい木立の中を潮風に吹かれながら進むとやがて「白石古墳群広場」に出る。
真っ直ぐ進めば「長崎の鼻」、右に下れば「白石古墳」。
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迷うことなく右下にあるナカンダ浜の方に下ると、やがて林の中に古代のロマンを語る「白石古墳」が現れる。
■「白石古墳」 古墳時代後期(6世紀後半)の横穴式石室墳。天井石はほぼ失われている。
 副葬品には須恵器、金環、師楽式土器等。ナカンダ浜での製塩業で栄えた島の長が葬られたと考えられている。
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更に下って行くとナカンダ浜に出る。坂出市内の小・中学校それぞれの校名が入ったプレートに万葉集の歌が刻まれ、
青い海と空を向いて置かれていた。万葉の人たちと現代の子どもたちが天空の世界で結ばれている。
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その中に、柿本人麿がここ沙弥島で詠んだ長歌と反歌二首が(万葉集の中に収められてる)刻まれた大きな歌碑が建っている。
外国の観光客が不可解そうに見ているので、説明してあげようと読み始めるが・・・無理! だから※下記参照 www
 瀬戸大橋は、碑に描かれたものではなく、黒い御影石に写り込んだもの。正面からだと光の反射で大橋は写らない。
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人麿の歌碑から磯伝いの遊歩道を更に先に進むと《オソゴエの浜》に出る。前方に《人麿岩》と言われる大きな岩が見える。
この岩の傍に海難か行き倒れかで命を落とした人が流されていたのを憐れんで人麿が詠ったのが歌碑に刻まれた歌。
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このように人麿が深い情を持って何度も「沙弥島」を訪れているところから、《万葉の島》と言われるようになったという。
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柿本人麿碑の傍には「愛恋無限文学碑」が建っていた。 恥ずかしながら、僕はその名も作品も初めて知った。
■坂出市出身の作家、中河与一郎氏が、昭和10年に朝日新聞に小説「愛恋無限」を連載発表して、愛の尊厳を訴え、
日本文壇に新風を起こしました。その小説の最終章の中でここ沙弥島の自然が描かれている。
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この碑の立つところから再び《城山》に上り、遊歩道に沿って「長崎の鼻」という島の最北端にある景勝地に向かった。
《城山》は、中世頃の塩飽水軍の砦か、見張り場所として構築したと考えられる遺構。
ここからも、同じような機能を持っていた粟島の《城の山》が見える。
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「長崎の鼻」で写真を撮っているのは観光客。 僕が勇気を出して、たどたどしく「Where are you from?」と聞くと、
僕の語学力を察したか「インドネシアとメキシコから香川に働きに来ている。」と、流暢な日本語で答えてくれた。 
後は、「oh! wonderful view.」「great !」「beautiful」・・・みたいな事を叫んでいたと思う。www
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長崎の鼻を後に来た道を城山に返すと、《タンポの石棺》の案内板があったので、どんなものかと林を分け入ってみた。
石棺の様子がそのまま保存されたものではなく、2枚の石板が土中から見えているだけだった。説明板には、
「海を見下ろす突端に作られた組み合わせ式石棺で、安山岩、花崗岩の板石を組み合わせた長さ約1mの小型石棺。
その位置や規模から船旅の途中で死んだ子どもの墓とも考えられる。」とあった。
城山の一等地に、船旅の途中で死んだ(一介の)子どもの石棺があるとは考えにくい・・・と疑問が残った。
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昼も過ぎたので、昼食をと思い美術館に向かったが、昼食のためとはいえ、二度も無料で入館するのは申し訳ないと、
やって来たのが、沙弥島からも見えていたここ《 天使のすむ丘 サン・アンジェリーナ展望台》。
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ここは、積み石塚古墳のある聖通寺山の北峰頂上にあり備讃瀬戸を一望できる景勝地で、
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結婚式場St.ANGELINA(サン・アンジェリーナ) があり、
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階上には喫茶「クローチェ」がある。明るく広い店内からは遠く粟島も見える。
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買い物等で出かけた日の昼食は《うどん》に天婦羅と決まっているが、「たまにはお洒落に・・」とやって来たのだが、
何と、臨時閉店! やっぱり僕には《うどん》が合ってるみたい。 
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せめてと思い、左に見えるガラス張りの「クローチェ」横から粟島を《いじけ見》したのがこれ。www 
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折角ここまで上ってきたのだからと、瀬戸内海が一望できる展望台から故郷の海を眺めていた。
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今度横須賀に帰る時は、ここで夜景を撮ってからこの橋を渡ろうかなと思った。
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この橋は二つの故郷を 糾(あざな)う夢の架け橋・・・なんて思っていたら、
何処からかチャペルの鐘の音が聞こえてきた。どうやら新しい人生を歩み出した二人がいるらしい。
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チャペルへ行ってみると、厳かな雰囲気の中で結婚式が執り行われていた。
Congratulations on getting married.  ご結婚 おめでとう  おめでとう
St.ANGELINA(サン・アンジェリーナ) (3) (750x562)
二人の未来に光あれ!!
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貴方たち二人は《縛られるのではなく、結ばれるのだよ》 力を合わせて頑張れ!!
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二人のことは全く知らない爺さんだが、そんなエールを送りながら町へ《うどん》を食べに下りて行った。 バシッ!《やっぱりうどん》かい。
長いおしゃべりで失礼しました。このお話はこれでお開きです。
それでは又、元気な笑顔でお会いいたしましょう。
:***********************************
資料■ 『讃岐の風土記 by 出来屋』  “讃岐に来て歌を詠んだ万葉歌人柿本人麻呂
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  1. 2015/07/15(水) 00:00:00|
  2. お出かけ
  3. | コメント:7
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コメント

直ぐ近くまで御出でて居たんですねぇ~・・・
判っていたらスケジュールを調整してお昼でも御一緒出来たかもしれませんねぇ~・・・
聖通寺山からの瀬戸大橋は、望遠の様な長玉の方が構図が取りやすいかも・・・
  1. 2015/07/15(水) 19:24:07 |
  2. URL |
  3. @我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

こんにちは

聖通寺山からの瀬戸大橋の眺めは最高ですよね
私も、リタイヤしてきて直ぐにここに原チャで登り
ましたが凄く急な坂だった気がします 登って見たら
いい景色でした 結婚式場もありましよね フェンスには
沢山の鍵がありました 永遠の愛の証なんでしょうね

  1. 2015/07/15(水) 21:39:58 |
  2. URL |
  3. yoreyoreman #-
  4. [ 編集 ]

楽しく沙弥島観光させていただきました。
楽しい解説付きですっかり楽しみました。
縛らるのでなく結ばれるのですよね。
うちの若いカップルによく話しておきます(笑)
  1. 2015/07/15(水) 22:58:19 |
  2. URL |
  3. aunt carrot #Hzu7QKvo
  4. [ 編集 ]

我楽多さん
思い立ったが吉日とやら、アジサイ園を第一目標に出かけたのですが、
場所が分からず急遽予定を変更しました。
重いカメラ二台を持っての撮影行は億劫になってきました。
出来たら今若い人がもっているスマートホン?にしたいくらいですが、使い方を覚える根気と記憶力がもうないと思うので手が伸びません。www

出かける時は一応望遠(レンズはバックの中に入れて行くのですが、
交換が面倒で18~55mmズームで済ませることが常です。
三脚も車に入れてはいるのですが、こちらも宝の持ち腐れ。
今回もずっとトランクにはいったままでした。
今度夜景でも撮りながら帰る時に両方使ってみようかなとも思いますが・・・今の気持ちが持続しているかどうか・・www。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
yoreyoremanさん
本土にいれば、早朝の夕景、夜景も撮れるのでいいですね~。
島はどうしても船の関係でそれが出来ないのが残念です。

チャンスがあれば、ゴールドタワーにも上がって見たいなと思いますが、折角本土に渡ってきているのだから・・・
と限られた時間ではどうしても他へ行ってしまいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
aunt carrot さん
》縛らるのでなく結ばれるのですよね。
写真撮っていて、ふとそう思った爺さんのため息です。
今や、幼稚園に行っている二人の孫にまで縛られています。wwww

沙弥島は言うなれば、みやげ物店のないミニミニ城ヶ島といったところです。
観光客の層は、圧倒的に沙弥島の方が若いです。www
そういえば、三浦半島ドライブは良く行くのですが、城ヶ島は10年近く行っていないですねぇ~。
白秋記念館には父の絵(「三崎の初夏」1974,F120)が飾られていましたが・・・今はどうなっているんでしょうねえ。
倉庫の隅で埃にまみれていなければいいですが・・・。


  1. 2015/07/16(木) 10:19:45 |
  2. URL |
  3. 喜多さん #-
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  1. 2015/07/17(金) 01:53:30 |
  2. |
  3. #
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  1. 2015/07/17(金) 10:31:09 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

こんにちは!
 台風、大変だったご様子ですね。
 お見舞い申し上げます。
 我が家は、お陰様で殆ど被害がありませんでしたが、植木鉢が2個ほど割れていました。

 ↓粟井神社、紫雲出山の紫陽花、綺麗ですね。
 特に、霧がかかっている光景に感動します。
 私も、行く予定にしていましたが、チャンスを逃がしました。
 
 ※まんのう町の向日葵、台風で倒れていなければ良いのにね。
 
 いつもご無沙汰して申し訳ございません。
 今後とも、宜しくお願いします。
  1. 2015/07/17(金) 15:46:39 |
  2. URL |
  3. みっちゃん #-
  4. [ 編集 ]

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喜多さん

Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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