まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

島四国(島内八十八札所巡り)③

「島四国」お札巡り  今日は前回の山道とは対照的な明るく開けた遍路道を行きます。
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「島四国」の《札所》は、北前船の船主が無事の航海を祈って寄進した石仏を島内88ヶ所にお祀りした所ですが、
個人や仲間、同窓生、会社等で、慶事・、仏事、記念等に《お接待》の“市”を出す事もあります。
こちらの家では、昨年亡くなられたお爺ちゃんの一周忌に合わせ“市”を準備されたそうです。
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こちらは中新田(なかしんでん)という地区の札所“市”の様子です。
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ここは眺めの良い丘にある遍路道です。見えている海は燧灘。
瀬戸内海の航路で高松、神戸、大阪等へ寄港する大型客船もこのすぐ沖を航行します。
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「島四国」当日、お遍路さんたちは朝早く、本土の須田港発6時20分の一番船からやって来ます。
定期便は45名乗りですが既に満員。乗り切れず次の船に乗った人も大勢いたと聞きました。
この日、港から遠い66番、67番札所へ真っ先(深夜)にやって来たのは・・・事もあろうに、・・・
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イノシシでした。 札所が開いていないのを怒ったのでしょうか。こんな大きな穴を3箇所も掘っていました。
発見者は本土からのお遍路さん。「札所前の荒地にイノシシが掘った跡があるで~。」と教えてくれたそうです。
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「昨日の夕方、準備していた時はなんとも無かったのに・・・。」と、当番のおばさんはビックリしていました。
お遍路さんたちも「どこだ、ここだ」と騒いでいました。「お~、怖!」  大丈夫、おばさんたちは襲われません。www
イノシシは夜行性だし、子どもや若い女性が狙われやすいと、昔から言いますから。 ( バシッ!よう 言うわ)
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そんな騒ぎの丘の上から下りて来ると、《ウリ坊》のような可愛いお遍路さんが北向き地蔵さんに手を合わせていました。
お地蔵さんは子どもを守ってくれる仏さんですから、三人揃って丈夫に賢く育ちますよ。
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早速ご利益が。次の札所で毎年心太(ところてん)のお接待が出る札所で 大きなリンゴを貰って大喜びしていました。
そのリンゴは、お大師さんからの御裾分けかもしれません。良かったですね。
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今度は親孝行の姉妹がお母さんとお参りに来ました。暫くの間じっと手を合わせていました。
大丈夫、大丈夫。お母さんも元気に長生きしますよ。 
※お遍路さんが皆大きな袋を提げていますが、この中は《お接待》のお菓子などが入っています
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因みに「北向き地蔵」さんは、この浜で名前の通り北の海を向いて船の安全航行も見守っています。
この浜は、“海ほたる”が見られる(6~10月)所です。
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「中新田」より「上新田」の方に急ぎます。
是より先は普段はよく来ますが、「島四国」当日は「3番札所」の当番の為、あまり来た事がありません。
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道端の“市”のない(お接待する人のいない)お地蔵さんの前に来ても、皆立ち止まって身を正します。
そうして、女性も、
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子どもたちも、
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男性も、こうして静かに手を合わせます。このような祈る姿は胸を打つものがあります。
こちらの男性は、始発の船に(定員オーバーで)乗れなかったそうで、「来年はもっと早く家を出て来よう。」と笑っていました。
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稀に白衣・白装束のお遍路さんも来られます。
こちらのお遍路さんは、お堂の下で一礼をし、(山門の前で本堂に向かって一礼する所作と同じです)
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静かにお堂(本堂)前に進み、
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正面より少しずらした所で経を唱えるなどして、(一枚目の写真参照)静かに下がってきます。
正面に立たないのは、次に来られる人の邪魔にならないようにとの心遣いだそうです。
そうして次の「札所」に向かう前に、もう一度お堂(本堂)に向かって一礼し、
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再び歩き始めました。 ※ 背中に「南無大師遍照金剛」と書かれた白衣。
遍路中に身につけるものと各納経所で背中に御宝印を押して貰う“判衣”(はんごろも)の2着を用意するのがお遍路さんの正式な装束だそうですが、勿論それにこだわる必要は全く無いそうです。
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それでは、今日はここまでです。この続きはまた次回に。それでは、又元気な笑顔でお会いしましょう。
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  1. 2016/05/11(水) 01:05:00|
  2. 年中行事等
  3. | コメント:2
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コメント

子供達も信心深く拝んで居ますねぇ~・・・
小さい頃から信心をするのは良いことだと思います・・・
信心すれば此の世は平和です・・・
  1. 2016/05/11(水) 20:45:07 |
  2. URL |
  3. @我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

我楽多さん
いつも訪問にコメントありがとうございます。

子ども達の信心の程は分かりませんが、その場に似合った(適した)立ち居振る舞いが出来る事は大切な事ですね。感心しました。
四国はお遍路さんの文化が定着し、小さい頃から見聞きする機会が多いですから。自然のうちに身についていくんでしょうねえ。
見ていても、こちらもあらたまった気持ちになれますね。
  1. 2016/05/13(金) 10:58:58 |
  2. URL |
  3. 喜多さん #-
  4. [ 編集 ]

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Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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