まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

瀬戸内国際芸術祭2016 (粟島会場巡り 5)

八田綾子さんのガラスアートの作品が展示されている部屋に入って行きます。
全て天井から作品が吊り下げられており、繊細で壊れやすいのでものですから神経を使います。
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八田綾子さんは島の人と交わす会話の中から、その人の心の奥に潜んでいる“大切な思い”を基に、
イメージを膨らませ、卓上バーナーの熱で(2000℃) ガラスを溶かし、作品に仕上げていくそうです。
こちらは鈍感な僕でもすぐ分かりましたが、
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こちらは悩みました。雨だれを受け止める≪雨傘≫?否、そんな単純なものではないだろう。
とすると、『古事記』にある日本の国土創世譚を伝える神話 ※≪国産み≫(くにうみ)かな? 
イザナギとイザナミの二柱の神は天の浮橋にたち矛で混沌をかき混ぜ島をつくる。(詳しくは後記参考資料参照を)
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だが、待てよ。島の人の強い思いの作品化だから、どうも≪国産み≫ではなさそうだ。
そう思いながら眺めていると、夏の夜、海の底で青く光る≪海ほたる≫の様に見えて来ました。
DSC05457 - コピー (681x750)


そうだ、粟島の宝石≪海ほたる≫を広く世に知らしめようと孤軍奮闘してきた、 ≪海ほたるおっさん≫ が、
試行錯誤を繰り返ししていた話などを聞き、その話を基に作成したのかも知れません。
そう思って、バックを暗くし≪海ほたる≫らしくしてみました。www(後ろの橙色は、黒板の年月日を記した黒板の文字です)
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前の作品が≪海ほたる≫ならこちらは≪クラゲ≫かなと思ってよく見たら、
火星人みたいな大きな頭がない!≪タコ釣りの針≫にしても曲がってない!はて?
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島の人の話から作品を作っているのだから・・・島の人の自慢の昔話・・・と思いを巡らせていたら、
突然、≪松葉≫だ!と思いついた。そうだ、これは≪馬城の松林≫に違いない・・。
その昔、八幡様のある馬城の浜には三豊郡の中でも屈指の美しい「馬城海水浴場」があり、夏は本土から大勢の海水浴客が押し寄せた。その粟島の自慢であった白砂青松の浜は今は見る影もなく、≪セピア色の思い出の浜≫となった。
DSC05453 (750x507) (2)


次はリング・・・。子どもの頃夢中で遊んだフラフープかも知れないが、
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はたまた、島人の強い思い出だとすると、祭り、獅子舞、大太鼓かも知れません?
粟島の祭りの大太鼓は、島内に留まらず、海を渡って金毘羅宮の祭礼時に特別待遇を受けていた歴史がある。「北前船で栄えた粟島からの奉納金は半端な額ではなく、その為粟島の大太鼓だけは金毘羅宮の拝殿に上って太鼓が叩けた。島の太鼓が行くと、他の地区の太鼓は一斉に叩くのを止め、粟島の太鼓を迎えた。気持ちが良かった。」とは島の年寄りが口をそろえて言う自慢話だった。
そんな事を考えると、この円形は響き渡る≪大太鼓≫(の縁)にも見える。
そして、透かしの入った作品は、昔の子どものおもちゃ≪トモエでんでん太鼓≫に見える。
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このように、一つひとつの作品は、作者の意図するところから遊離して、観る人の自由な想像の世界で遊んでもいい。
DSC05469 (750x562)

小さな作品だが、作家も自由な発想で作品を制作するのだから、
我々見る側も自由に想像を巡らせても何ら咎められることはない。(作者は「違う!!」と怒るだろうが)
この二つの作品を組み合わせ、 ≪ルーペで熱心に貝殻を観察している岩田さん≫と見てもいい。www
DSC05418 (459x350)


そんな事を思いながら、「旧・粟島中学校」の講堂へ向かいました。
ここにはも、島民の強い思いが込められている場所をモチーフにした青木春菜さんの張り子の作品が並べられています。
DSC05427 (750x437)

例えば、中央に展示されていたこのお面は、粟島のシンボルである「旧。粟島海員学校」です。
校章を基に、各所に世界の海を回って海国日本を支えてきた船員たちの誇りがデザインされています。
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その裏面には、卒業生たちの思い出の写真や、コメントなどが記されています。
このアイデアは面白いと思いました。
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こちらは、粟島の伝統的行事「ももて祭り」の弓をモチーフにしたお面です。面の形は弓の的です。
DSC05427 (2) (697x750)


裏面は同じ様な島民の個々のそれぞれの思いが込められています。他の8点の作品も同じです。
DSC05428 (750x512)


ステージには、何と、島の人が作成したお面を舞台に展示してありました。
製作者の名を伏せ、作者を当てる遊びをしながら一つひとつ見て回りました。3割が的中しました。
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〇〇さんらしいお面だな~と作品を味わいながら楽しい一時を過ごし、その後向かったのは、“あそこ”です。
それでは又、“あそこ”でお会いいたしましょう。
インフルエンザが猛威をふるい出したそうです。お気を付けてください。 
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
※ 資料  「国土創生」 天と地が初めて現れ、天の高い所にある高天原に神々が生まれた時、まだ地上の大地はできあがっていませんでした。やがて高天原に生まれた男神のイザナキと女神のイザナミは、地上に降りて結婚し、国を生みました。最初に淡路島、次に四国、そして隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、最後に本州を生みました。・・・( ^ω^) 
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  1. 2016/11/13(日) 12:00:00|
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Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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