高松駅前からリムジンバスに乗り、40分程で空港に到着。
いつもと変わらぬ高松空港です。いつ行ってもこんな感じ。この長閑さが性に合っている。www
思えば、ここ高松空港には嫁さんとチャカを見送り、出迎えるために何度やって来たことだろう。

チャカを最後に見送ったのは昨年の11月9日だった。ケージに入れた時のチャカの淋しそうな目を思い出す。
あれ以来、チャカは僕のふる里の土を踏むことはなかった。

■ チャカを見送った時の様子を綴ったブログは→
こちら です。
おい、おい、それにしてもこれから乗る便は馬鹿に小さいなあ。いつも嫁さんとチャカが乗る飛行機はもっと大きかったような気がする。嫁さんが用意してくれた空港券は格安だったのかな?落ちないか心配。www

自分がコックピットに入れず操縦出来ないから尚更心配だ。ww
と思っているうち機は動き出す。www
嫁さんとチャカを見送る時はこちらのターミナルビルの送迎デッキからと、

こちらの滑走路側の土手。隣には《さぬきこどもの国》がある。
「おい、おい、そんなにスピード上げちゃあ写真撮れないよ。」

と言う間もなく《さぬきこどもの国》前を通過。そんなにスピード上げちゃあ駄目だと言っているのに加速するばかり。
“急発進”は道路交通法違反ってこと、パイロットは知っているのかなあ?全く。


と、平静さを失った爺様の体がふわりと浮いて・・・どうやら離陸した模様。
鳥になった気分で、悪くはない。子どもの頃、良く空を飛んで(泳いで)いる夢を見たが、
その時は助走が遅くてなかなか飛び上がれなかった思いがある。

瀬戸大橋の玄関口である坂出市上空をあっという間に通過。

カヌー・ボート競技の会場としても知られる
「府中湖」の上空も難なく過ぎ、

やがて高松市上空に。今や世界的なブームとなった《THE BONSAI》の生産地で知られる
「鬼無
(きなし)」の町がよく見える。

下部緑の山懐には、国の特別名勝・ 高松藩主松平家の別邸
「栗林(りつりん)公園」がある。
又、前回UPした 同じく高松藩主松平家の別邸「披雲閣」は高松港に隣接してるので見えない。
良く晴れていれば、前方に「瀬戸大橋」、その向こうに我が「粟島」も見えるはずだが・・・残念。

早、廃棄物処理不法投棄問題で揺れた「豊島
(てしま)」が見えてきた。
ここは宇高連絡船の航路。こんな美しい瀬戸内の島を汚染させたと思うと、怒り心頭に発する。

怒り心頭に発して刃傷沙汰に及んでしまったのは播磨赤穂藩藩主の 浅野内匠頭長矩
。
その播州赤穂の城下町をかすめて、機は早くも姫路の町へ。姫路城は何処に・・・。

◯印辺りが姫路城だと思うけれど、赤穂城址も姫路城も目視では確認できず残念。

やがて飛行機は雲の中に。早く晴れよと祈ると雲が切れ、伊勢湾上空。四日市が見えてきた。
ここに小学校で出会ったよく知る青年が単身赴任で頑張っている。どうしているのやら暫く音沙汰がない。
「お~い。元気で頑張っているか。お前が心配で、今、空の上から見てるよ」と言うと、
「あら、もう死んじゃったの」と言いそうな、そんなウイットに富む賢い子だった。会いたい!。

横須賀⇔瀬戸内を


行き来する時に通る「伊勢湾岸道路」がうっすら見えている。
この「伊勢湾岸道路」は車線も広く走行車の数も比較的少なくマイペースで走れる為運転は楽だ。
ただ、「新東名」同様に走り易い道路なので気をつけなければついついスピードが出てしまう。

機は早くも
「中部国際空港」が見えてきたが、空港全体の写真は撮ることが出来なかった。残念!
知多半島の常滑市を過ぎ、半田市の上空に。このまま東に飛び続けると、蒲郡
(がまごおり)市が見えてくるはず。

蒲郡にも、小学校で出会った青年が単身赴任で頑張っている。過日(6/16)、車で横須賀に帰る途中、
湾岸自動車道の《刈谷SA・オアシス》で落ち合い、夕飯を食べながら種々な話をした青年だ。
ここでも先程の青年同様に空から「寂しさや暑さに負けず、頑張れ!」と応援しようと身構えていたら、
憎き雲が邪魔をした。


仕方なく配られたコーヒーを飲みながら暫く外を眺めていたら、遠くに富士山が見えた。
「ん~、富士は孤高の山だ。二人の好青年に早く“芙蓉の人”が見つかるようにと願った。

富士山は運良くその顔を見せてくれたがちょっと遠くて低い。そう思っていたら、近く、高くして見せてくれた。

流石、ANAさんの気遣いか。「帰りは真上を通って欲しいな。」の泣き言。www

こんな条件の中で、一寸だけでも雲間に見えたのは幸運だったのだと思う。
富士を過ぎれば伊豆は間近。だが、伊豆方面にも怪しい雲が広がってる・・・。

見えてきたのは、特徴ある伊豆半島の岩礁の景勝地
「ヒリゾ浜」のようだ。

伊豆半島を超えれば、もう神奈川。我が横須賀もやがて眼下に・・と思って覗いて見たら、
千葉じゃん! 否、否、そういう意味で言ったのではなく、上空から我が町を見たくてがっかりしただけ。
ここは何度か訪ねた事のある南房総《千倉の花畑》の海岸。房総半島の最南端「野島崎灯台」の近くだ。

機はここで旋回した。東京湾上空の雲の中でゴンゴンと ひと揺れ、ふた揺れしながら、

無事羽田空港まで飛んで来た。後は逆噴射もせず、(昔、そんな事がありましたね~。流行語にもなった)

徐々に高度を下げ、無事の着陸を待つだけ。
気持ちも楽になったので、後はおまけの《一人芝居》。

「あれ~、運転手さん、下りるとこ探してるの?ここは原っぱのようで、まずいんじゃない?」
「何~、う、運転手さんだと・・どうでも良いが、一応《パイロット》と言うんだけどね。」
「ふ~ん、そうなの。分かったけど、何だか万年筆みたいだね。」と言ってる間に無事着陸。

ここからお客さんが乗り降りするウイングまでの道筋が大変。高松空港は迷いようのない1本だけど。www
この滑走路が空いているから近回りしよう・・・。なんて事は出来ないよ。
管制官の指示通りに進まなければ事故が起きてしまうからね。ほら、向こうから仲間がやってくるし・・・。

「ありゃ~、そだね~。運転手さんは鳥みたいに目が良いんだねえ。
僕は目が悪いから遠くはよく見えないよ。パイロットにならなくて良かったよ。」
「お客さん、何度も言うけど、車や電車と違って「運転手さん」とは呼ばないんだよ。それに、悪いのは目だけだった?」
「そんな事どうでも良いから、早く移動した方がいいよ。どんどん近づいて来て、ぶつかっちゃうよ。www」

と、言うことで《一人芝居》はここで終わりです。
随分遠いところに着陸したので、ターミナルまで急ぎます。

空港の中でも一番遠いウイングに到着。
後はターミナルの端から端まで延々と歩いて、
空港まで乗り入れている《京浜急行》に乗り換えて横須賀まで帰って来ました。

爺様のまとまらない長話を最後までありがとうございました。
これに懲りず、帰りの便も又、ご一緒しましょう。www
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- 2018/08/02(木) 14:45:42|
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