今回はメジロには目も遣らず、“心して” 水仙を見直すことにしました。www

今迄、あじさいの株の下で毎年一本だけ窮屈そうに咲いていた黄花の水仙。
去年、庭に広がっていた笹の根を掘り出した際、仲間の側に植え替えました。

日当たりが良くなったせいか、今年は気持ちよさそうに背伸びをしていました。

丁度蕾から次々開花していくところで、勢いのある美しさです。人に例えれば・・、

世阿弥の能楽書『風姿花伝』
(ふうしかでん)第一章
「年来稽古条々」の《少年後期》と言ったところです。

後述資料参照

こちらは「八重咲きの水仙」で、壮年期~老年期といったところでしょうか。www
八重咲きの水仙は比較的早く咲き始めた為、今は数本しか咲いていません。
これは過日の強風で倒れて自力では立ち上がれず、あじさいの枝を支柱にして撮ったもの。

あじさいの枯れた“冬花”は美しいと思うけれど、水仙の枯れた花はどうも・・・。撮りながら、
もっと早く撮れば良かったなと反省。水仙だって、そう思っていたに違いありません。www

「その上、大写しになんかしちゃって、嫌味かい。写真も喜多さん同様、呆けっちゃってるしね。」
と、やや不満顔。www

ついついきれいな花だけに目を奪われてしまうのは人の常。
「すまん、すまん。」と頭を下げると、

前方にツツジの根元で倒れながらも必死で咲いている花を見つけました。
こちらも強風で折れたのだと思います。

こんな所に・・・気付かなかったなあ~と、顔を近づけて見ると、良い香りもします。
「喜多さん、帽子もかぶらないで・・そんなに近づかないでよ。」と、水仙。
「そうか、枝で頭を傷つけることもあるしね。君はよく気がついて優しいねえ。」と言うと、

「はあ~?・・違います。爺様の頭が眩しいんです。」・何~!そこかい。

(可愛い顔して可愛くない子だなあ。www) 折角、木漏れ日で輝いている君を撮ろうとしたのに。..www

一寸気分を害したしたのでwwww これ以上写真を撮るのを止め、
(相変わらず“短気”なところが治りませんwww)
在庫から取り出した昨年の八重咲きの水仙をUPします。wwww

今や盛りと元気に咲いていた時の姿です。

お仕舞いは「日本水仙」です。こちらもほぼ終わりです。

きれいに咲いていたのに・・・。こちらももっと早くに撮ってあげれば良かった・・・。
「そうだ!良い考えが閃いた。・・・ちょっと冷たいけど我慢して・・・」と、

シャワーをし、少しでも瑞々しい姿に・・・と演出してみました。
題して「雨上がり」・・・としたいところですが、

厚化粧が濡れてぐちょぐちょになった感じ。いささか策に溺れてしまったようでした。

wwww.
ことわざに曰く
「過ぎたるは猶及ばざるが 如し」
正にその通りだと思いました。ありのままが一番良い・・・。されど・・・。
来年は心して・・・良い時期に。 ごめん。

峠は越しても尚 “凛として”・・・それぞれの“時”に精一杯輝きを放てばそれで良い。

爺様もかくありたいものだと・・・。

それでは、皆様にとって今日も明日も、穏やかな良き一日でありますように


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《世阿弥のことば》
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- 2021/02/25(木) 00:00:00|
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