僕の好きな、あの≪優しいお爺さん≫の住む、小さな集落「竹の浦」に咲く大きな紫陽花です。
(昨年11/17,12/03 に当ブログで紹介しました。最後に添付してありますのでよろしければご覧下さい。)
この苔の生えた狭い坂道を上っていくと
正面に大きな「紫陽花」の花が見えてきます。
僕の背丈を越えるほどに見事なその大株は、
【島四国】14番札所の前にあります。
ここの集落も、すっかり寂しくなり、住民は3軒3人だけになりました。
それでもここの紫陽花は、手入れも良く、
毎年、見事な花を咲かせています。
左上に伸びるこの道を真っ直ぐ登って行くと、畑や他の集落に行けますが、その集落は今誰も住んでいません。
又、この道は、僕のいる「満(みち)」の集落に通じる山道ですが、今では【島四国】の日に4,5人の参拝者が通るだけになってしまいました。そのため、竹や雑木が山道をふさぎ始めました。
山道側から見た紫陽花です。道をふさがんばかりの大株です。
この紫陽花の左側には、【島四国】15番札所があります。
6月21日、二度目に紫陽花を撮りに行った帰り、僕はあの≪優しいお爺さん≫の家を訪ねました。
昨年12月、僕が横須賀に帰る前に浜で話をしたきりで、以来ゆっくり話もしていなかったのです。
その時、お爺さんは「体調が少し思わしくないので、僕と前後するように都会に住む息子さんの家に行く」と言っていたのです。
春になって、僕が粟島に戻った時には、未だお爺さんは帰って来ていませんでした。
集落の人は「【島四国】(5月4日)には帰って来るのではないか」と話をしていました。
僕は、その日を心待ちにしていましたが、【島四国】になってもお爺さんは帰ってきませんでした。
5月も過ぎ、6月に半ばになってもお爺さんの家の門はずっと閉まったままになっていました。
6月17日、僕が今年最初に紫陽花の花を撮りに行った時、家の門が開いていました。
ほっとして中を覗くと、中庭の縁台に座っていたお爺さんは、こちらを見ていつもと変わらぬ優しそうな笑顔を見せていました。
お婆さんが、「お爺さんは以前からの持病を少し悪くし、今でも都会の医者にかかっている」と話してくれました。
それでも元気に帰ってきたので、僕は安心して家に帰りました。
その日(17日)は、急いでいたので短い挨拶をしただけだったので、今度ゆっくりお話でもしようかと出直してきたのです
しかし、6月21日に僕が訪ねた時、お爺さんの家の門は再び閉まったままになっていました。
その日は、集落の人と会うこともなく、「どうしたのだろう、具合が悪くなってなければいいが・・・」と思いながら帰ってきました。
今日の話はこれで終わります。この続きは、又次回に。
以前、この≪優しいお爺さん≫を紹介したブログです。→①
こちら12月3日の分は次回に紹介します。
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- 2010/07/15(木) 00:00:56|
- 下新田
-
| トラックバック:0
-
| コメント:10
北さんの粟島百景のうちでも特に、あの苔むした坂道の向こうに見える紫陽花の景色がすきです。
古代色に光る苔の向こうにそのお爺さんがひっそりと住んでいるのですね。
私もまだ大学生の頃から、毎年春休み、夏休み、冬休みと一人でばあちゃんに会いに帰っていました。
「生きてるうちに何回でも帰ってきてね。私が死んだらもう粟島には帰らなくていいよ。死んだらふうちゃんがわからんから」これが口癖でした。
でも私はばあちゃんが死んでも毎年粟島に帰ります。
だって牛の州のお墓にばあちゃんがいますから。
竹の裏のそのお爺さんも元気だといいですね。
- 2010/07/15(木) 07:47:20 |
- URL |
- ふうちゃん #-
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こんなに風情が違うものなんだなあって驚かされました
こちらの紫陽花たち、頭を寄せあってお爺さんの様子を心配したり、息を潜めて帰るのを待っていたりしているんですね
プロフィールで舟を漕いでいるのはてっきり北さんだとばかり思っていました…この舟で東京湾と瀬戸内を…凄い!みたいな(^^ゞ
あとでPCからじっくりバックナンバー読ませてもらいますね☆
- 2010/07/15(木) 08:54:48 |
- URL |
- みゅ #9diki732
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紫陽花は結構手入れをしてやらないとこれだけの花は付きません・・・
きっと紫陽花の花が終わる頃には剪定と肥遣りに帰ってきますよ・・・
やさしいお爺さんですから花を大切にしているんでしょうねぇ~・・・
- 2010/07/15(木) 11:15:34 |
- URL |
- 我楽多 #kTvoSsVA
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こんばんは!
大きな紫陽花が、色とりどりに美しい光景ですね。。
これだけの紫陽花を咲かすのは、キット手入れが良いのでしょうね?
お爺さんも、半年ほど病気治療で留守をされていましたが、再び粟島に帰られて生活をされたご様子ですが、又留守にされているのですね。。
ちょっと、心配です・・・・・
昨年のも、拝見しましたが、お爺さんも舟をだして、「ひじき」は、初めて見ました。。
次回も、楽しみにしています。
- 2010/07/15(木) 20:35:48 |
- URL |
- みっちゃん #-
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これは続編を読んでからでないとコメント書きにくい雰囲気です(^^;
写真だけなら、本当に立派な紫陽花の木ですね。
そして、まさに見頃のタイミング。
花束のような8枚めの写真が特に素敵です。
- 2010/07/15(木) 21:42:50 |
- URL |
- pispofp #/.OuxNPQ
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この「竹の浦」の紫陽花は、大株で色合いも見事です。
お爺さんが元気になって又この浜でお会いできたらいいな~と思います。
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soraさん
ありがとうございます。
日記風に綴りながら編集する方が下手な写真の説明にもなるし・・・
そう思ってこのスタイルをとっています。
ただ、だらだらと長文になる癖があるので、迷惑だろうなあとは思っていますが。WW
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ふうちゃん
ありがとうございます。
ここのアジサイは見事ですよね。
花の終わった後の切り戻しも大変だと思います。
遅れると花芽も一緒に切っちゃう恐れもあるしね。W
まして皆お年寄りばかりなのでねえ。
出来たら島若手であるおいらは、お手伝いもと、考えています。
お爺さん、きっと夏ごろまでには元気になられると思います。
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みゅさん
ありがとうございます。
≫プロフィールで舟を漕いでいるのはてっきり北さんだとばかり思っていました…
よく見られていますね~。誰もそんなところ見ないと思っていました。
そうなんです。≪こんなお爺さんになりたいな~≫
って、あの写真を使わせてもらっています。(今は、紫雲出山の紫陽花ですが)
あの写真、いい雰囲気でしょ。僕自身大好きな写真なんです。
あのような姿を又撮りたいなと思います。
≫この舟で東京湾と瀬戸内を…凄い!みたいな(^^ゞ
横須賀~粟島をこの船で漕いで行き来したら足腰鍛えられるだろうな~
バシッ!無理だって。WW
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我楽多さん
ありがとうございます。
丁寧なお爺さんですからね。畑もきちんと作っています。
あれだけ大株の紫陽花を管理するのは大変だと思います。
若い人が脚立出して刈り込むようにはいかないでしょうからね。
我楽多さんの家の紫陽花の手入れは誰が?
奥さん好みの紫陽花だから奥さんですか。
想像するに・・・世話は我楽多さんが・・・愛でるのは奥さんが・・・WWW
これでいいのだと思いますよ。我が家でもそうです。WW
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みっちゃん さん
ありがとうございます。
お爺さんはこのい紫陽花を見に帰ってきたのかな?
又、行ってしまいました。2,3日して又戻られたそうです。
今度又帰って来られるのを楽しみに待っています。
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pispofpさん
ありがとうございます。
そうですね。早く良くなってほしいと思います。
体力つくりをかねて自転車でここまで来ますが、やはりおじいさんがいないと寂しいですね。
ここのアジサイは粟島の中では一番大きな紫陽花だと思います。
色も綺麗です。
- 2010/07/15(木) 23:56:20 |
- URL |
- 北さん #-
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粟島の紫陽花堪能させて頂きました。良い場所は
どこの土地でも、寂れていくようで・・・寂しいもの
ですよね。どうなって行くのでしょうか?日本は・・?
さあ~!
梅雨明けも近いようですね。体力を吸い取られる
「夏」が来ました。ああ~!眠さとの戦いの日々が
再び。。。。(笑)
- 2010/07/16(金) 09:16:14 |
- URL |
- ken #-
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3枚目、ふぅさんに案内して頂いて同じ写真を撮った事を思い出します~♪
北さんみたいに上手く撮れませんでしたが・・・
- 2010/07/16(金) 18:56:04 |
- URL |
- ari #-
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ariさん
ありがとうございます。
雨の方は大丈夫ですか。
粟島は良く降りますが、被害が出るほどではありません。
「竹の浦」のこの場所は、
狭いこの道一本ですからあとはどの地点でどの高さで撮るか・・・・が問題ですよね。
記録を見ると、毎年同じ場所から同じ高さで・・・全く進歩が無いのが良く分かります。(笑)
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Kenさん
ありがとうございます。
今日、古代蓮を撮りに本土に渡ったのですが、昼近かったせいか、
肝心の「蓮の花」は開ききっていて、イメージしていた蓮には出会いませんでした。
21日、高松空港まで行くのでその帰り
広い蓮池がいくつかあるのでそこへ行ってみようかと思っています。
夏の暑さに負けぬよう、「うなぎ」でも食べて元気出してください。
- 2010/07/16(金) 20:25:38 |
- URL |
- 北さん #-
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