まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

ねこの話

今日は、ネコの思い出話です。  ※ 話と写真のネコとは関係ありません。
小学生の頃、僕はネコを飼っていました。飼っていたと言うより、我が家にネコがいたのです。
≪タマ≫と呼んだそのネコは、僕のいう事を良く聞く重宝なネコでした。
冬は襟巻きや炬燵代わりにもなって、夜はせんべい布団の中で一緒に丸くなって寝ていました。
kosuke_20100915163303.jpg
          ※ 「KOSUKE」は知人宅に飼われているエチオピア原産の『アビシニアン』です。


僕が小学校3,4年生の頃、今でも語り継がれている程の大きな火事で隣家が燃えた時も、
僕は勉強道具など一切構わず、≪タマ≫だけをしっかり抱いて本家に逃げ込む程可愛がっていたのです。
200909072011172ef_20100915170852.jpg
          ※ 西浜で見かける「太郎」と言うネコです。飼い猫ですから人懐っこく、傍に行っても逃げません。


しかし、小学6年の時、我が家は横浜に転居することになり、≪タマ≫とどうしても別れなければいけなくなりました。
20090905003652a24_20100915170901.jpg
          ※ 「ここにおいで」と言うと、こうやって(↑写真↓)ポーズまでとってくれます。


僕はやんちゃな男の子でしたから人前で泣く訳にもいかず、夜、布団の中で≪タマ≫を撫でながら泣いていました。
桜ロード 104
         ※ 島でいる間、僕が散歩で行く長浜と言う集落に住み着いている野良ネコです。
           野良ネコと言っても、気品高く、又人に媚びません。僕はその根性が好きです。(笑)


僕たちが引っ越した後に一人ぼっちになってしまう≪タマ≫が可哀想でなりませんでした。
≪タマ≫は他家で面倒をみてもらうことになりました。
桜ロード 110
         ※ 横浜に転校したばかりの僕は、いつもこんな感じでいたんだろうなあと思います。


横浜の家に引っ越してからは、転校したばかりで友達がいない寂しさもあって、
「島に帰りたいな~。タマは今頃どうしているのだろう」と、≪タマ≫の事ばかりを考えていました。

でも、僕が「島に帰りたい」と言うと母も辛いだろうと思い、その事は言うまいと自分に言い聞かせていました。
夕方になると、裏山に登って「あの富士山のずっと向こうの西の方に、粟島があるんだよなあ~。
田舎に帰って、先生になれたらいいな~」そんな夢のような事を考えながら、誰にも気付かれぬ様に涙を流していました。
桜ロード 113
          ※ この写真を撮っている時、僕たちがいなくなった家で≪タマ≫は僕たちの帰りを待ちながら
            このような人を疑う目と寂しそうな汚れた顔をしていたんだろうなあと言う思いが衝き上がってきました。


当時、普通の家には電話も無かった時代でしたから、≪タマ≫がどうしているか分かりませんでした。桜ロード 116
          ※ このネコはよく喧嘩するのか、病気なのか、いつ見ても耳がただれたようになっています。
            まだ僕を信用してなく、眠った振りをしていますが、僕の事を警戒している事は耳が物語っています。


仲間と楽しくやっているだろうか、ご飯もちゃんと食べているだろうか・・・そんな事ばかり考えていました。
紫雲出・上新田 123
          ※ このネコたちの目を見て下さい。右はブルー、左はゴールドに見えます。不思議。


ここ長浜に住む野良ネコたちは、そんな≪タマ≫に比べると、例え野良ネコであっても幸せかも知れません。
ここに住むお爺さんは野良ネコの為にネコ小屋を建て、お婆さんは文句言いながらもこうやって周りを綺麗にしています。
餌も毎日お爺さんから貰って、やせもせず、餌を求めて歩き回る必要もないのでいつ行っても元気にしています。
桜ロード 115
          ※ それ程警戒心もなく毛並みも良いのは、こうやって距離を保ちながらも何気に世話をしている   
            優しいお爺さん、お婆さんがいるからです。ここにいる野良ネコは、もう飼いネコ同然ですね。(笑)


1年ほど経った時、≪タマ≫の姿が見えなくなったという知らせが届きました。
仏厳寺の蓮 092



≪タマ≫はきっと一緒に横浜に来たかったんだろうな~。恨んでいたんだろうな~と思いました。
僕はこの時初めて、「粟島に帰りたい」と漏らしました。
母は強い力で僕を抱きました。母の体が震えているのが分かりました。

仏厳寺の蓮 098
          ※ 僕たち一家が粟島を出る時、≪タマ≫はこんな目で僕を見送っていたのだろうか・・・。


僕がなかなか横浜に馴染めないで悩んでいる時、母はネコを飼う事を勧めてくれました。
僕は、≪タマ≫を裏切るような気がして、どうしても飼う気にはなれませんでした。

仏厳寺の蓮 095
          ※ このネコも民家に住み着いている野良ネコの親子です。


中学生になった春、母は僕の為に犬を買ってくれました。僕は犬を連れて毎日裏山に登りました。


それでは、又。
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  1. 2010/09/18(土) 00:00:54|
  2. 茶華・鳥
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:13
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コメント

人は、悲しかったことを

仕事が忙しくて忘れてしまってたとか言うけれど、ほんとは忘れるために仕事をしてる気がします

でも北さんはちゃんと粟島に帰ってきてくれたので《タマ》は空と海のあいだでのどをゴロゴロさせてよろこんでいると思います

うちも《さちこ》というねこを飼っていました。父も母もさちこももういないけど、それでも金沢に帰りたい。
  1. 2010/09/18(土) 01:14:39 |
  2. URL |
  3. みゅ #9diki732
  4. [ 編集 ]

猫は飼った事がありません・・・
私は漁村生まれなので、そこら付近に普通に野良猫が沢山いたので、特に猫を飼うという意識は出なかったんですよねぇ~・・・
ですから飼うというのは犬!って決めていました・・・
  1. 2010/09/18(土) 09:32:44 |
  2. URL |
  3. @我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

初めまして・・

ブログを始めて5年。
此処1年位前から、ワンちゃんやネコちゃんのブログを読むようになりました。

変りましたね、わが心。
この年になるまで、犬や猫は飼っている人の(一緒に住んでいる人の)家族だと言う認識を持ちませんでした。

今は自分も飼いたいと思いますが、共同住宅で、禁止です。

興味深く拝見しました。
  1. 2010/09/18(土) 13:24:22 |
  2. URL |
  3. ijin7wth2 #7ozVZe.w
  4. [ 編集 ]

ふちゃん
ありがとございます。
気絶の話はH君から話を聞きました。(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みゅさん
ありがとうございます。
≫《タマ》は空と海のあいだでのどをゴロゴロさせてよろこんでいると思います。

そうだといいですね。自分もほっとします。
粟島の野良ネコ、なかなか可愛いでしょ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
我楽多さん
ありがとうございます。
昔はどこも、飼っているという強い意識は無く、
ネコも人も何となく一緒に生活している・・・
そんな感じでしたよね。
考えてみれば、≪タマ≫もそんな感じでした。
ネコや犬は飼っている時はいいのですが、
別れの辛さが・・・もう、絶対に飼わないぞと、その時は思いますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ijin7wth2さん
ありがとうございます。
素人写真ばかりですが、今後もよろしくお願いいたします。

特に犬やネコは、本当に家族同然のようになります。
隣の犬やネコを可愛がっているのが一番楽かもしれません。(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



  1. 2010/09/18(土) 18:53:53 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

今晩は。

ネコチャンとのお話、心にジ~ンと
きますね。
家族の絆もしかり動物との絆も家族
と同等にあると思いますね。

我が家もネコチャンを飼っておりますが
寂しそうな顔をしていると、つい頭をなでて
やったりしますね。
息子のことはそんなに気にもならないです。
(-_-;)
  1. 2010/09/18(土) 21:54:22 |
  2. URL |
  3. 四季の香り #PzKr/8RM
  4. [ 編集 ]

こんばんは

島の野良ネコさん、
もしかするとタマちゃんの子孫かもしれませんね^^

島という、猫にとっては閉鎖された場所だけに、
なおさらそんな風に思えます。

一枚め、フラッシュを使ったんですか?
KOSUKEちゃん、驚いていませんでしたか?
  1. 2010/09/18(土) 22:32:59 |
  2. URL |
  3. pispofp #/.OuxNPQ
  4. [ 編集 ]

四季の香りさん
ありがとうございます。
ペットは一緒にいる時は、時には家族以上に可愛く思える事があります。(爆)
でも、どうしても別れがきますから、
その時の辛さを考えると飼うのはよそうと思いますがつい、つい・・・。
それで又後悔をする。そんな繰り返しです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
pispofpさん
ありがとうございます。
KOSKEは部屋の中で何枚か撮ったうちの1枚で、
この写真の時にフラッシュを使ったかどうかよく覚えていません。e-351
余計なバックを消すため写真を暗く加工していますが、
セーターの色が全く出ていないのでフラッシュはたいていないような・・・
そんないい加減な記憶です。すいません。
KOSKEは濃紺のセーターを着た飼い主に抱かれています。

今日の野良ネコは集落が離れているし、我が家の≪たま≫は白黒で
これほど綺麗(上品)ではなかったので血は繋がっていないと思います。(苦笑)
  1. 2010/09/18(土) 23:16:16 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

私が小さい頃家にも猫がいました。でも今のように家にいるのではなく家と外を自由に行き来していたように記憶しています。
家の空も捨て猫だったんですよ。
息子が拾ってこなかったら・・野良猫として生きていったと思います。

  1. 2010/09/19(日) 00:28:55 |
  2. URL |
  3. sora #3eQvvr92
  4. [ 編集 ]

おはよう、ございま~す♪

ねこの話、良いですね~♪粟島は、猫さんがいっぱい
いますよね。前回お邪魔した時、猫さんからも歓迎
されましたから!幼い頃、田舎で住んでたので、
私も飼ってました。同じく、寝る時は、いつも
いっしょの布団で・・・。冬は、温かくで炬燵代わりでした。
今の生活では、猫も、犬も飼うなんて、無理・・・。
残念ですがね。
  1. 2010/09/19(日) 06:32:14 |
  2. URL |
  3. ken #-
  4. [ 編集 ]

こんにちは!
 猫ちゃんのお話、心にジ~~ンと来ました。。
 私も子供の頃、ネコちゃん、ワンコちゃんを飼っていました、最後の別れが辛くて、その後は飼う事が出来ません。。
 お寺、公園にノラちゃんがいますと、連れて帰ろうかなw~~と、思う事も度々です。。。
 島のネコちゃん達、可愛いですね。。
  1. 2010/09/19(日) 13:53:22 |
  2. URL |
  3. みっちゃん #-
  4. [ 編集 ]

soraさん
ありがとうございます。
犬も、ネコも、我々だって、いつ、何処で何に生まれかわるか分かりません。
誰を何を恨むでなく、全てを静かに受け入れて、
その中で精一杯生きていけばいいと思える年になりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
kenさん
ありがとうございます。
小さい頃は誰もが小動物を飼いたいという思いを抱きます。
昔はネコは鼠を捕ってくれるからという理由もあって
多くの家で飼っていました。
我が家でも同じような理由で飼っていたんだろうと思います。

今は、犬に沢山癒されていますが、同時に旅行や趣味等、
我々の行動がその犬の為に制約されていることも確かです。
何処に行くにも、まず犬の事を考えなければいけませんからねえ・・・。
鉢植えの花でさえ、二日以上の旅行は難しい・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みっちゃんさん
ありがとうございます。
そうですね~。別れが無ければいいのですが・・・。
もう、年ですからいくら衝動買いのプロである(笑)ぼくも、
どんなことがあってもペットは買うことができません。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  1. 2010/09/19(日) 14:55:53 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

こんばんは

北さんへ

お久しぶりです 昨日この記事を拝見して涙しておりました。
子供の時の記憶なかには ちょっと気になること
心残りなこと、少なからずありますよね。

きっと愛猫ちゃんも お別れの時は 北さんの気持ちが通じて仕方ないと思ってくれたと思いたいです。

そして お母様との親子の気持ちの心のやり取りが
素敵な雰囲気ですね、
新しい猫ちゃんは悪いと思う子供こころに、
中学に上がって犬を買ってくれたお母様 思春期は友人にもなる犬がいるのはいいといいますね。


どれも優しい気持ちの表れがみえて、悲しくもあり、いいお話でした。

↓のお孫さん本当に可愛いですね。
なんだか息子の昔とにています。 顔立ちが古風で つむじが二つで どっしりした なんだか大物になるような雰囲気 頼もしいお孫さんですね。

  1. 2010/09/19(日) 20:59:37 |
  2. URL |
  3. わこ #z8Ev11P6
  4. [ 編集 ]

古風な顔立ち・・嬉しい響きの表現です。(笑)

[色:FFCCCC]わこさん[/色
ありがとうございます。
いつも素敵な写真を見せて頂いています。
何だか、自分の写真が恥ずかしくコメントも出来ずに
覗き見(笑)ばかりしてもうしわけありません。

中学生になっても、都会生活に慣れず、
友達も極限られた人とだけしか付き合いもありませんでしたから
母も心配しくれたのです。

孫のこと、ありがとうございます。
≫顔立ちが古風で・・・
そう、まさにこれです!膝を叩いて喜びました。(爆)
これからは、田舎顔なんて思わないで、
≪古風な顔立ちをした孫≫と胸を張ることにします。(笑)
  1. 2010/09/19(日) 22:00:49 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

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Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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