まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

中新田  =粟島八幡宮の浜に佇む北向き地蔵=

中新田にある「粟島八幡宮」の浜は上新田と中新田の集落が砂洲と言う地形でつながっている細長い砂浜です。
南面の海は香川本土(詫間、丸亀方面)を向いています。北面の海は岡山、広島方面を向いています。
砂洲の幅は100m弱しかありません。太古、粟島は三つの島が離れていたと言われています。
現代は地球温暖化で水位上がり、かなり両サイドから侵食されてきていますから、
いずれ又海水位の上昇によって、三つの島に引き離されてしまう可能性があります。
現にこの八幡宮の浜は、数年前の台風時にはこの狭まった砂洲の部分が冠水し、南北の海が一時繋がったそうです。
徒労会 226
この静かな入り江に、「北向き地蔵」さんは立っています。誰も見ていなくても「疲れた~」などと言って決して座りません。

北向き地蔵1
この日は「島四国」当日です。(毎年旧暦3月21日に行われます)前掛けも帽子も新調されています。
赤い帽子は忘れ物ではありません。この時期、寒い風が吹く時もあるからと言う村人の優しい心遣いだったのです。
でも、「島四国」の日は暑かった!麦わら帽子の方が良かったかも。
*この写真は、昨年度のものですからコメントも合わせています。

「北向き地蔵」さんが一年中ずっと見つめている先は


北向き地蔵2
はい、こちら北側の海です。北を向いているので「北向き地蔵」。単純明快です。僕でも一回で覚えました。

僕が小さかった頃は、ここにありませんでしたから、山にあった札所から下りて来たのかも知れません。
北の方を向いているのは、寄進者の住まわれて居る方向でしょうか。
「島四国」の仏さんたちは、江戸時代、北前船で海運業を営んでいた船主さん達が寄進されたものです。
北前船隆盛の時代、その数が88隻になったのを機に「島四国八十八ヶ所」の札所が出来たそうです。阿島の三十三観音札所も同じです。
民俗学で民間信仰や民間伝承等の勉強されている学生さんは是非尋ねてきて下さい。
お手伝いできる物知りな年配者が大勢います。今のうちなら間に合います。(爆)
色々調査されると、面白い新たな発見があるかもしれません。


馬城日の出
たまには僕も早起きして、お地蔵さんに逢いに行こうかなと、一大決心し、早朝散歩に出かけました。(バイクで)丁度、日の出の時刻でした。
こちらはそちら(関東方面)より日の出は遅いのです。日の入りも遅い。だから関東より何もかものんびりしているのかも知れません。・・関係ないか?)
辺りには、黄色い花がいっぱい咲いていました。



桜散る 049
近くに行って、よ~く見たら、こんなでした。かわいいなあと思って、一株持ち帰り、家の小さな庭の隅に植えました。この花は「コマツヨイグサ」です。「今宵、待ち草」と間違えないようにしてください。気持ちは分かりますが。念のため「小さな待宵草」と言う意味です。「小」があるなら当然「大」もあります。いずれにしてもこの「待宵草」、何て素敵な名前をつけたのでしょう。
夢二の詩った「宵待ち草」は、背の高い「オオマツヨイグサ」の方だと以前聞いたことがあります。背伸びをして待っている花の姿・・・たまりませんね~≪♪待てど暮らせど来ぬ人を 宵待ち草のやるせなさ 今宵は月も出ぬそうな・・・♪≫日本人特有のこの細やかな情緒、感性あふれる寂しい歌。
「待宵草」なのに何故朝に咲くの?と、素直でない考えもありましたが、すぐに僕は、「目立たぬように身をかがめ、昨日の夕方から徹夜でおいらのこと待っていてくれたんだ~」と思いなおし、更にこの花が愛おしくなりました。
この「前向き姿勢」(超単純な楽天家という言い方もある)が僕の良い所。
それにしてもこの「マツヨイグサ」は、夢二のイメージが余りにも強く、いつの間にか「ヨイマチグサ」になってしまいました。
僕も長いことそう思っていました。でも、そんな事、どうでもいいこと。僕の中ではやっぱり「宵待ち草」です。
そんな「宵待草」(僕は相当、頑固やね・・・・)
「何と愛らしい控えめな姿と名前。それに潤いを秘めた瞳、可愛いね~。おいら一目惚れしちゃったよ~」」なんてブツブツ言いながら(独り言言うようになったら危ないぞ~、危ないぞ~)庭で花の写真を撮っていたら、


粟島散歩 081
「お父さん、今、私たちのこと、呼びました~?」と、先ず茶華が乱入してきました。
僕は「いいや~、何にも~」ととぼけながら、茶華の写真を撮り、急いで家の中に入りました。
だから、今日はこれでおしまい。写真の続きはまた、明日。

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  1. 2009/05/12(火) 09:01:36|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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  1. 2009/05/12(火) 00:15:50 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

No title

北向き地蔵、何処かから移されてそこに立っていられるようですが、四国本土の方に向けて移設したなら「南向き地蔵」だったかな・・どうもゴロがよくない、やっぱり遠い日本本土を憂いにみちた目をして立ってる「北向き地蔵」がいいのかな。
宵待ち草は、私は悲しい切ない思いのある花です。姉と慕った三つ違いの叔母が二十代で亡くなりましたが、おとなしく控えめなその人が「宵待ち草」の歌を歌って教えてくれました。「待てど暮らせど来ぬ人を、宵待ち草のやるせなさ~~」なんか今でもこの花を見ると必ず姉の面影と重なって悲しくなります。いい花ですね。
明日は何が見れるかなー、た・の・し・み・
  1. 2009/05/12(火) 08:16:34 |
  2. URL |
  3. ふうちゃん #-
  4. [ 編集 ]

ありがとうございます

鍵コメさん
ありがとうございます。
色々懐かしいですね。
半世紀もすると色々変わります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふうちゃん
Kちゃん、良い子だったからね~。
「宵待ち草」の歌、好きだったんですか。
お互いが心の中を言えず、気持ちを歌に託して・・・
泣けてきますね~幼き頃の淡き初恋。
  1. 2009/05/12(火) 22:14:32 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

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瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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