まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

まほろばの島詩 ~この国に生れて良かった~ Ⅵ

前回は「穏やかな瀬戸内」の様子を紹介しましたが、今日は「荒ぶる海」の様子をご覧下さい。
「何?これが≪荒ぶる海≫かい」って? 違います。これは乗ってる定期便の波です。
この写真は荒天時のものではなく、平時、本土に向かう定期便から撮ったもの。左後方が粟島です。
紫雲出山・2


その前に、(笑・又かい) 前回瀬戸内は霧も良く発生するとお話しましたのでその様子を少し。
この日は朝から霧が濃かったので、紫雲出山から粟島の写真を撮ろうと本土に渡りました。
紫雲出・上新田 005


本土に着く頃には霧も大分晴れて来ましたが、それでもこの通りです。定期便の航路近くに常時停泊している船(LPGの洋上基地)も、積んでいる物が物だけに≪ガス≫の中です。 (バシッ!)
紫雲出・上新田 007


こちらが「荒れる瀬戸内の海」ですかって? 否、否、まだまだ違います。焦らない焦らない。・笑・
停泊中の「日本丸」を撮ろうと構えていたら、たまたま漁船が前を横切って出来た波です。
この写真は、今日の「荒れる海」紹介へのプロローグ(序章)です。
爺はすぐに本題に入れず、もたもたと「前置き」が長いのです。 ・笑・笑・
夜明けの日本丸


お待たせしました。それでは「荒れる瀬戸の海」をご覧下さい。WWW
11月半ばになると、冬の季節風が吹き始めます。
その頃になると、何千羽ものウミウの群がいくつもの集団を作り、餌となるイワシ等を追いかけ、
一日中島を巡回しています。その一糸乱れぬ集団行動は見事です。
頼りないリーダーだったり船頭が多過ぎたりしては、目指す所にはいけませんからね~。
11,24海鵜 043


12月に入ると、海の荒れる日も多くなり、時には定期便も欠航となる事さえあります。
こうなってくると、早く暖かい?横須賀に帰りたいなと思うようになります。
2011020516334490f_20120113114652.jpg


この年も、丁度この日のこの11:15発の船便で帰る予定でしたが見合わせていました。
昼になっても波風は治まらず、結局この日定期便は昼から欠航となりました。
夕刻、風も波も少し弱くなったところで「海上タクシー」を頼み、帰ってきました。
島を出たのが夕刻5時近く。徹夜運転ですから横須賀に着いたのは次の日の明け方でした。
2011020516334490f_20120113114704.jpg


島には二隻の「海上タクシー」が運航しています。
本土に向かっている「いせやタクシー」と、手前桟橋に係留中の「いたくらタクシー」の二隻です。
※粟島=本土(須田)4km、2千円、所要時間7分。 尚、写真は当日のものではありません。 
海上タクシー1


こちらは前年度の12月5日。同じように海も大荒れで定期便も欠航しました。
偶然にも、この時も丁度帰る予定にしていた日でした。これは島の不便なところです。
2009,12,5


冬場海が荒れるのは嫌ですが、夏に荒れるのは子どもの頃大喜びでした。夏場に台風が来た時などは、島の男子達は千載一遇のチャンスとばかり、荒れた海に飛び込んで遊んでいました。
丁度こんな感じにです。勿論こんな恰好の良いウエットスーツではなく、「FUNDOSHI」でした。・笑・
♪「白い褌ひきしめた~裸若衆」の僕も恰好良かった・・筈だ。(証拠がないから言える事)・笑・
2012,1,8、 001


尤も、これ程荒れた海だったら、さすがの≪海ガキ≫達も飛び込まなかったと思いますね。
島の子は皆、海で遊ぶ楽しさも怖さも良く知っていましたからね~。
「東の海」がこの荒れようなら、さぞかし「西浜」は凄いだろうとバイクを飛ばしました。
荒ぶる海1


「西浜」は思った程荒れてはいなかったけれど、それでもこの波です。足を掬われるのではないかと、
これ以上先へは行きませんでした。いい年して分別もなく沖に流されたら≪恥≫ですからね。
それに、以前のような泳力も体力ももうありませんから、寒さと疲労で命を落とさないとも限りませんしね。
荒ぶる海2

どうですか皆さん、瀬戸内海の荒れた海もなかなかでしょ。・笑・
でも、家に帰ってカメラを見たら、レンズが真っ白でした。
普段は、いつも波静かできれいな景色ばかりお伝えしていたので、今日は「瀬戸内だって、荒海の日本海にも負けないぞ~」って見栄を張りました。・笑・ (バシッ! 何の見栄じゃい)
荒ぶる海3


うん、いや、あの~、その~、島の冬の厳しさも知って頂こうかと思いましてね。
(バシッ! お前、冬は横須賀に逃げ帰っているので島の冬は知らないんだろ。)
あっ、そうでしたね。小6で横浜に転校したので、真冬の厳しさ寒さはもう遠に忘れました。
※このヨットもきっと↑こんな荒波に流されたのでしょう。昨年の春、島に戻ってきた時には無くなっていました。
夕景4


この浜が普段見る「西浜」です。これが海の素晴らしさであり又、怖さです。
11.12夕焼け 021


この日は、そろそろ横須賀に帰るので何となく夕日を見にやって来たのです。
幸運にも良い夕焼けに出会うことが出来ました。
11.12夕焼け 026
 ■≪旅なれば・・≫ 吉原敏雄(歌人 元横浜国大教授) 歌集『碧落』より


では、今日のテーマ「荒れる海」に山頭火の句を添えて今日の結びとします。
波4


それでは、また。 

 ※ 次回で終わるこのシリーズ(まほろばの島詩 ~この国に生れて良かった~)は、
   過去に掲載した写真を主に再構成しています。
   

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  1. 2012/01/19(木) 00:00:06|
  2. 粟島散歩
  3. | コメント:9
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コメント

まだまだ粟島に帰ってきて写真を撮り
伝える言葉がありそうですね(^^ゞ

暖かくなったら会いましょう。お待ちしてます!
  1. 2012/01/19(木) 09:18:42 |
  2. URL |
  3. こうちゃん #-
  4. [ 編集 ]

こうちゃん さん
ありがとうございます。
もう一度ふるさとを見直してみよう・・・
昨年、その思いを一層強くしました。
子どもの頃に育ったふるさとがそのままそこにある・・・
この正に≪有り難い事≫を僕なりの方法で伝えていこうと思います。
又、多くの事を教えてください。
胸部CTの結果も心臓の方も良かったようですから元気に戻れると思います。
観音寺の皆さんにも、がっかりしないで迎えてくださいと、お伝え下さい。WWW
再会を楽しみにしています。

  1. 2012/01/19(木) 11:05:29 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

子供の頃、台風で海が荒れた後、海岸に出て昆布やワカメを拾ったりしてましたねぇ~・・・
海が荒れて沖で白波が立つと「兎が跳んでいるから海へ行くな」って良く言われました・・・
何もなかった時代ですが、朝から刺身だけは食べられた幸せを思い出します・・・
  1. 2012/01/19(木) 12:34:00 |
  2. URL |
  3. @我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

ウミウすごいですね!
ここの海は静かな印象があるので荒れるは迫力です。
ぶぉおおおって感じですね!
  1. 2012/01/19(木) 12:54:04 |
  2. URL |
  3. ウナム #A8BJpryA
  4. [ 編集 ]

我楽多写楽さん
ありがとうございます。
若布やヒジキですか。僕は一昨年、潮が引いた時に釜で刈り取って干してが
店で売っているようには上手に出来ませんでした。

台風の後は、良く魚が打ち上げられていましたね。
でも、「打ち上げられた魚は食うもんじゃない」と、島の人は拾いません。
代わって、カラスやカモメが先に拾って食べているようです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウナムさん
ウナムさん達が島に来られた時期は鵜は居ませんね。1羽だけ通年家の前で生活している奴がいますが後の鵜は、寒い時期になると一斉にやってきます。
その数は半端じゃありません。気持ち悪いくらいです。

  1. 2012/01/19(木) 21:21:55 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

北さんの写真は、なんでこうも素敵なんですかねぇ。
撮影のコツを教えてください。
写真に語らせるのですか?
  1. 2012/01/19(木) 22:47:47 |
  2. URL |
  3. 横須賀のピョン吉 #-
  4. [ 編集 ]

横須賀のぴょん吉さん
ありがとうございます。
誰しも素敵な人に遭遇すると心ときめくもの。
景色もその通りで、思わず内心「あっ、きれいだ」と思う光景に出会う時があります。
その時の気持ちや感動をそのままに写すよう心がけています。
でもなかなか自分のイメージ通りには撮れません。e-351
基本的な知識技術がないからです。
絵画にしても、描きたいと思った素材が目の前にあっても、デッサン力がなかったり、
絵の具等画材の特性を知らなかったりすれば自分の思いを十分表現できません。
文章で言えば、単に事象や情景だけを描写しただけのものであったら、
どんなにそれが的確な表現であったとしても説明文で終わってしまいます。
それらと同じです。僕の写真は「説明写真」です。
僕がこれから目指さなくてはいけないのは、単なるきれいな風景写真でなくその中に、
自分の感動を写し込む心象風景も撮り入れる事です。

≫写真に語らせるのですか?
と、飛んでもない、這ってもない。僕にそんな力量はありません。e-259
ハハハ、僕が語っているのです。 バシッ!
すみません・・慣れない褒め言葉に年甲斐もなく照れたりしているのです。WWW

インフルエンザが大流行の兆しですね。十分気をつけてください。

  1. 2012/01/20(金) 11:46:36 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

お久しぶりです。

いいですねー。
なんか見入ってしまいます。
最近、全く撮ってないんですが、
北さんの写真を見せていただいて
撮りたくなりました。
ありがとうございます!


  1. 2012/01/20(金) 21:00:09 |
  2. URL |
  3. kiku #-
  4. [ 編集 ]

kiku さん
お久しぶりです。(写真はいつも拝見させていただいていますが・・・e-351
ありがとうございます。
技術不足は如何ともし難く、おしゃべりばかりの日々ですみません。(汗)

今日は≪大寒≫、寒いはずです。
久しぶりに映画(「山本五十六」)を見に行こうと思っていますが
寒くてなかなか街へ行く気が起きません。

長々引っ張ってきた(在庫不足で・・・笑い)このシリーズも明日でお終いです。
懐かしい景色、楽しんでいただけましたら嬉しいです。
又、春に戻ったら、ポチポチ撮りたいなと思っています。
皆さんで遊びに来てください。
  1. 2012/01/21(土) 12:27:55 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

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Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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