まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

那須与一

源平合戦の主な戦いは、兵庫県の「一の谷」、香川県の「屋島・檀の浦」、山口県「壇ノ浦」の三ヶ所です。
その「屋島檀の浦の戦い」 の古戦場から西方、愛媛に近いところにこの浜はあります。(画面左方面。前方は岡山県)
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この八幡様の浜伝いに西へ小舟を漕ぐ事15分。泳ぐと20分。潮が引けば歩いても行ける。(バシッ! それを早く言え!)
この浜の名は「江灘(えなだ)」。《ええ名だな~》な~んて事は言いません。・笑・
この浜に建つ一軒の屋敷。その離れの屋根の上に突如現われたのが本日の主役。・・・ん、何者!
こ、これはどこかで見覚えが・・・。
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そうです。粟島芸術家村で見た讃岐の伝統工芸士 「神内俊二氏」 制作の鬼瓦です。
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その《那須与一型鬼瓦》がこの屋敷の屋根に上がったのです。
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設置施工者は、我が家の屋根も葺いてくれた「藤川ルーフ工業」社長の哲さん。
哲さん作成のブログ 「瓦哲」 にも紹介されていました。
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して、この家の主人は・・・そう、知る人ぞ知る粟島の 《那須与一》 。名だたる弓の名人です。
那須与一が扇の的を射落とした戦いが「屋島の檀の浦」。平家滅亡の戦いとなったのが「下関の壇ノ浦」です。
同じ《だんのうら》・・・「檀」と「壇」、漢字が違うだけですが混乱してしまいますね。
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それでは、紹介致しましょう。え~と、どこへ行かれたかなぁ~。・・・見つかりませんねえ。
「我が家の主人なら、あっちですよ~。」と屋根の上から鬼瓦が指差す海の方を見ると・・・、
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居りました。居りました。この方です。
日夜(夜は暗いし、早く寝るのでしませんが・・笑・)自宅の裏で稽古に励んでいます。
《いざ鎌倉!》に備えて?・・・いえいえ、県の弓道大会に備えてです。
では、どんな武将かと言いますと。・・・・・
桜ロード 001 - コピー (600x399)


「いや~、どうも どうも。私やがい(私です)。鬼瓦よりずっと男前やろ。」
「粟島ふるさと劇団」の座長、竹細工の名人です。
以前も紹介しましたが、その機知に富んだ軽妙な語り口は一日聞いていても飽く事はありません。
以前叔父と同じ船に乗り諸外国を航海していました。
その時の数々の武勇伝は寄席の高座で一席披露願いたい程です。
粟島運動会 059 (600x450)
2年前の「粟島運動会」で、あの(カバちゃん》振り付けのサンバを踊っているのがご主人です。
余談ですがNHKの上条アナウンサーが高松勤務の時、番組撮影でカバちゃんと一緒に《夕日》を見にきました。
その時に、カバちゃんが《詫間祭り》で演じる《粟島連》の踊りの振り付けをしてくれたのです。


このかくしゃくとした姿、とても80を過ぎた方とは思えないですね。
朝早く一番船で届いた牛乳を配達しながら、島の爺ちゃん婆ちゃん達に声を掛け体の事など気遣ってくれています。
201201201624257a1[1] 二年前の「花見の射会」にて。♪ 那須与一は一心不乱、ねらひ定めてひようと射る ♪


庭に咲く「源平菊」。赤と白の花からそんな名前がついたのです。「ぺらぺら嫁菜」とも呼ばれています。
DSC00539 (600x399) (2)


今日は、源平合戦で活躍した「那須与一」に因んだ話でした。。
それでは、又、お元気で。


■資料 《源平合戦=屋島・檀の浦戦い》
 元暦2年(1185年)2月、源義経は四国屋島に陣をしいていた平氏を背後から攻めたて、慌てた平氏は船で海に逃れ海辺の源氏と対峙することになりました。
 夕暮れになったころ、沖から立派に飾った一艘の小舟が近づいて来ました。見ると美しく着飾った女性が、日の丸を描いた扇を竿の先端につけて立っています。「この扇を弓で射落としてみよ」という挑戦でした。
 義経は、弓の名手那須与一を呼び寄せ「あの扇を射て」と命じました。
与一は何度も辞退しましたが、聞き入れられず意を決して馬を海中に乗り入れました。このとき与一は弱冠20歳。「平家物語」では、このくだりをおおよそ次のように書いています。
 時は2月18日、午後6時頃のことだった。折から北風が激しく吹き荒れ、岸を打つ波も高かった。舟は揺り上げられ揺り戻されているので、扇は少しも静止していない。沖には平氏が一面に船を並べ、陸では源氏がくつわを並べて見守っている。
 (中略)与一は目を閉じて「南無八幡大菩薩、とりわけわが国の神々、日光権現、宇都宮、那須温泉大明神、願わくはあの扇の真ん中を射させてくれ給え。これを射損じる位ならば、弓切り折り自害して、人に二度と顔を向けられず。今一度本国へ向かへんと思し召さば、この矢外させ給うな」と念じて目を見開いてみると、風はいくぶん弱まり的の扇も射やすくなっているではないか。
 与一は鏑矢を取ってつがえ、十分に引き絞ってひょうと放った。子兵とはいいながら、矢は十二束三伏で弓は強い。鏑矢は、浦一体に鳴り響くほどに長いうなりをたてながら、正確に扇の要から一寸ほど離れたところを射切った。鏑矢はそのまま飛んで海に落ちたが、扇は空に舞い上がったのち春風に一もみ二もみもまれて、さっと海に散り落ちた。紅色の扇は夕日のように輝いて白波の上に漂い、浮き沈みする。沖の平氏も陸の源氏も、これには等しく感動した。
 屋島の戦いの後、平氏は壇ノ浦の戦い(3月24日)にも敗れ、滅んでいきました。与一は扇の的を射た褒美として、源頼朝より那須氏の総領(後継ぎ)の地位と領地として五カ国内の荘園を与えられたと伝えられています。
 また、与一は文治3年(1187年)、それまでに平氏に味方し行動を共にしていた兄9人と十郎に那須各地を分地し、これ以降那須一族は那須十氏として本家に仕え、それぞれの地位を築いていったということです。

■  【那須餘一】 文部省唱歌

一、源平勝負の晴れの場所、武運はこの矢に定まると、
  那須餘一は一心不亂、ねらひ定めてひようと射る。

二、扇は夕日にきらめきて ひらひら落ちゆく波の上、
  那須餘一の譽は今も、 屋島の浦に鳴りひびく。

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  1. 2012/09/26(水) 00:00:00|
  2. 粟島散歩
  3. | コメント:4
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コメント

那須与一ってあんなブサメンしていました???
絵では結構なイケメンだったんですが・・・
那須与一も粟島まで伝わって行く内にデフォルメされたんでしょうかねぇ~・・・???
それとも鬼瓦を作った人がやっかんでわざとブサメンにしたとか・・・???
ん~謎が謎を呼びます・・・

しかし体調が優れないってのは・・・???
  1. 2012/09/26(水) 11:40:01 |
  2. URL |
  3. @我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

我楽多写楽さん
ありがとうございます。
昔の偉人、英雄たちは写真がありませんでしたから皆贔屓目に描いていますからね~。
鵜呑みにしてはいけません。
絵師だって食べていかなければなりませんから特に為政者の絵を描く時は気を使ったでしょうねぇ。www
与一の大将「義経」も実際はあんなに格好良かったかどうか・・。(100%ひがみです)

体調?単なる夏の疲れが出たんでしょう。年も考えずに突っ走って来ましたから。ww
苦手な冬を越せば、又爆走するでしょう。wwww
  1. 2012/09/26(水) 12:22:15 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

いやいや・・・
夜通し高速をぶっ飛ばす北さんが体調不良って鬼の霍乱???ってビックリしました!!!
夏の疲れなら温泉にでも入ってゆっくりすれば取れるかと・・・
関東なら良い温泉も近いでしょうし、日帰りツアーなんてのもこれからありそうですから・・・
又、北さん暴走を楽しみにしております・・・
  1. 2012/09/27(木) 12:15:32 |
  2. URL |
  3. @我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

我楽多写楽さん
ありがとうございます。
車で五分も走った所にスーパー銭湯も出来ました。
東京湾の夜景を眺めながらのんびり湯に浸かっていると疲れも治るでしょう。
箱根も直ぐいけますからね。
春には又粟島の方に帰らなければいけませんから、夏バテなんていっていられません。
  1. 2012/09/27(木) 14:41:24 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

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Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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