まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

「浦賀の燈明堂跡」   波濤

「燈明堂跡」の崎をぐるっと向こう側に回ると浦賀港になります。
DSC05579 (600x377)
■ 資料『市制施行七十周年期記念  横須賀風物百選』より
 浦賀港は、江戸時代には江戸湾の入り口に位置することから廻船問屋や干鰯問屋が軒を連ねた。
1720年には江戸湾の警備の為に浦賀奉行が置かれ、万が一の事態に備えて砲台(浦賀砲台)も整備された。
浦賀は、湾に出入りする船が必ず寄港する要衝となり隆盛を極めた。




浦賀港は、「燈明堂跡」辺りから奥へ1,5kmも入り込んだ天然の良港です。
■この良港に注目した徳川家康は、ここを外国貿易の根拠地にしようと考え、英国人のウィリアム・アダムズ(三浦安針)を逸見(横須賀市逸見=へみ)に住まわせ、イギリスやオランダなどの商船をこの港に引き入れるよう努めさせました。
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安政7年(旧暦)1月19日(1860年2月10日)に浦賀港を出港した咸臨丸(かんりんまる)は、太平洋の荒波を乗り越え、37日間の航海の後、サンフランシスコに着いたそうです。
咸臨丸には勝海舟や福沢諭吉、ジョン万次郎などが乗り組んでいました。
DSC05586 (600x367)


浦賀はドックの町と言われた程賑わいのある町でした。海上自衛隊の艦船の製造や修理等も行われて来ました。
昭和59年(1984)2月15日練習船『日本丸Ⅱ』の進水式も賑やかに開催されました。
平成15年(2003)3月に閉鎖され、跡地には野外ミュージアムが出来るそうです。
DSC05587 (600x398) (2)


遠くに見える建ち並んでいる白いビルは《かもめ団地》等です。風景にマッチした良い名称だと思います。
DSC05588 (600x376) (2)


風のある日は、サーファーが喜びそうな波もありますが、ここは港の入り口なので遊ぶことは出来ません。
第一、こんな岩場では危険で波乗りどころではありませんね。
DSC05591 (600x398)


僕がここに来て波を見るのが好きな理由は、ここの波の立ち具合に特徴があるからです。
DSC05593 (600x349)


一番手前の波の寄せ来る方向に注目してください。左(陸側)から来る波と、右(沖側)から来る波があります。
分かりますか?一番手前中央の砂場です。左右から波が押し寄せてきていますね。何となく(ひいき目ですが)
『十戒』の中でモーゼが紅海を割ってヘブライ人を助けた場面を連想しませんか?・・・?失礼、無理でしたね。
DSC05596 (600x398) (2)


左側から沖に向かって押し寄せる波は、一旦陸地に当たって沖に跳ね返ってくる引き波です。
DSC05598 (600x398) (2)


タイミングが合った時は、陸からの引き波と、沖からの押し波が激しくぶつかり合い高い水しぶきを上げます。
DSC05599 (600x328) (2)


広範囲にわたって波が同時にぶつかり合う時が稀にあります。この時の光景は感動します。
僕がこちら側に回ってきた時に偶然《その波》があったのですがカメラが間に合わず撮れませんでした。
もう一回と思い、チャンスを待っていましたが、今度は水しぶきでカメラが濡れ始めたので諦めました。
DSC05600 - コピー (600x353)


高い波は古くからある港の岸壁に当たり、再び沖へ戻って行きます。その波と沖からの波がぶつかり合うのです。
直ぐに日が暮れてしまうので、いつまでもここに居る訳にもいかず「三浦海岸」へ急ぎました。
DSC05601 (600x450)


帰りに通りかかった「燈明堂跡」の背後にある平根山のお台場では「はぜの木」が紅葉していました。
「岩洗う 波頭を照らす 櫨紅葉(はぜもみじ)」   オアトガ ヨロシイヨウデ・・・
045 (600x450)


昨日(6日・木)は朝から嵐のような風が吹き荒れ、東京湾には白ウサギが飛び跳ねていました。
きっと「燈明堂跡」辺りの波は凄かったと思います。爺さんは近づかない方が賢明だと思って行きませんでした。www
庭の藤の葉も小嵐で散り落ち、近所に迷惑を振りまきながら飛び回っていました。
朝と昼、箒と塵取りを持って「こら~待て!」って、切りの無い鬼ごっこをしました。
次回は「三浦海岸」方面です。それでは、又。

***************************************************
■資料 1 粟島沖で停泊訓練中の 「日本丸Ⅱ」  です。
日本丸 (600x416)
「日本丸」の後継として、昭和59年(1984)に住友重機械工業浦賀工場で建造された「日本丸Ⅱ」です。
「日本丸Ⅱ」世は帆装艤装設計から製作まで、すべて日本国内で行われた初の大型帆船です。


■資料 2  『浦賀の町の写真集』  です。
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  1. 2012/12/07(金) 00:00:16|
  2. 横須賀
  3. | コメント:5
<<横須賀/北下浦~三浦海岸へ | ホーム | 浦賀の燈明堂 (横須賀市)>>

コメント

寄せる波があれば必ず離岸流が出来ますねぇ~・・・
でも離岸流は何処に出来るか分からないので非常に怖い!!!
以前沖縄でダイビング中、此に流されて船に戻るのが大変でした・・・
離岸流と寄せ波がぶつかると大きく立ち上がって釣りをしている人を飲み込むのを見たことも・・・
クワバラクワバラ・・・
  1. 2012/12/07(金) 13:23:12 |
  2. URL |
  3. 我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

こんばんは

北さんのわかりやすい解説で
とても興味深く知識を広げることができてうれしいです
ありがとうございます^^

不思議な現象があるんですね
8枚目の写真は とてもわかりやすいです

新潟の村上方面の海岸で 似たような現象を見たことがあります
ぶつかり合ったところに 「波の華」が生まれていました
北風が強くて 寒さの厳しいときにしか発生しないということです
自然は本当に不思議ですね・・・

ところで 地震は大丈夫でしたか?
かなり大きかったですが こちらは皆無事です
  1. 2012/12/07(金) 20:48:22 |
  2. URL |
  3. ユウスケ #ZvWJaGwQ
  4. [ 編集 ]

我楽多写楽さん
ありがとうございます。
川の流れ同様海の波も何故かいつまで見ていても飽きません。
さすがに真夏でも抑え切れなくて飛び込む年ではありませんが。
小さい頃、島にもこんな波が来て欲しかったですね。www
島の子ども達は、夏になると台風が来ないかな~って心待ちにしていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ユウスケ さん
ありがとうございます。
物忘れが悪くなったり、事象が混同したり・・危なくなって来たので、
最近はひとつひとつ確かめながら進めています。
まっ、これも《老い防止》になるのではないかと密かに期待しながら・・・。www

「親不知」や「笹川流れ」あたりの海が荒れると、凄いんでしょうねぇ。
ユウスケさんが見られたのは、村上ですから以前写真で見せて頂いた「笹川流れ」でしょうか。
あの景勝地も長い年月、荒い波に削られて出来たんでしょうねえ。
  1. 2012/12/08(土) 10:01:28 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

こんばんは!
海岸沿いの岩が不揃いのため波の形がいつも違い見ていても飽きが来ない風景です、
十戒の例えは実に良かった言葉です、実際に目の前で波が割れて海底が出てきたら・・・・こんなことはないですよね!
あっ~、あっ~
  1. 2012/12/08(土) 22:08:22 |
  2. URL |
  3. 尾張小牧 #-
  4. [ 編集 ]

尾張小牧 さん
ありがとうございます。
実際に《海割れ》の奇跡が起こったら・・・
そんな事を想像するとどきどきしてしまいますね。
色々なことを想像、連想しながら様々な事象を見るのは実に愉快で飽きません。
  1. 2012/12/09(日) 08:43:24 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

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喜多さん

Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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