まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

東京上野の美術展めぐり ③

東京・根岸の子規庵 「子規終焉の間」
俳句、短歌の革新者正岡子規が、命の炎を燃やし尽くした家です。明治35年9月19日死去:享年34歳でした。
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この広くも無い家に母と妹を呼び寄せ書斎、病室、句会、歌会等の会場としてついには終生の地となる。
生前には、夏目漱石、森鴎外、中村不折、高浜虚子、河東碧梧桐、内藤鳴雪、岡麓、伊藤左千夫、永塚節、
与謝野鉄幹、島崎藤村、会津八一等、友人、門人等が訪れ近代文学の原点の一つとなった。
子規没後、母堂、妹が住み、引き続き句会、歌会の世話をしていた。 ■=パンフレットより=


伸ばせなくなった左膝を入れるために板をくり抜いた特注の子規愛用の机です。
左に置かれた板はくり抜いた部分に差し込めるように細工されていました。
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文机に座って見た庭。ここが子規の言う≪小園≫です。
「我に二十坪の小園あり。園は家の南にありて上野の杉を垣の外に控へたり。場末の家まばらに建てられたれば青空は庭の外に拡がり手て雲行き鳥翔る様もいとゆたかに眺められる。」 『小園の記』 子規 明治31年10月
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「ごてごてと 草花植ゑし 小庭かな」 子規
「今小園は余が天地にして草花は余が唯一の詩材となりぬ」 『小園の記』 子規 
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糸瓜(へちま)の棚と小園。子規はこの家に病臥(びょうが)しながら文学の近代化の為に精力的に情報発信を続け、 
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小園から見た糸瓜棚です。糸瓜棚の向うの部屋が書斎です。


≪糸瓜の句≫、三句を辞世の句(絶筆)とし34歳11ヶ月の波乱の生涯を閉じました。 
「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」 「痰一斗糸瓜の水も間にあはず」
「をとゝひのへちまの水も取らざりき」DSC09457 (600x398)


子規の忌日9月19日を「糸瓜忌」といい、雅号の一つから「獺祭(だっさい)忌」ともいいます。
小園の中に残されていた子規家使用の井戸跡、今は埋め立てられています。
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「子規庵」を後に我々は鶯谷駅を回り込み、再び上野公園に戻り国立博物館に入りました。
手前の枝垂桜は「ヨシノシダレ」。後方は国立博物館「表慶館 」(重要文化財)です。
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今日一番のお目当て 「円空展」 を観るためでした。
※ ↑色文字の「円空展」をクリックしますと、出品展示されていた円空仏と説明等があります。
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これまで円空仏は何体か観ていますが、これほどの数と大きな円空仏を観たのは初めてで圧倒されました。
入館したのが4時を回っていた為、「円空展」(東京国立博物館140周年≪特別展≫「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」)だけを観て帰途につきました。
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 「東京国立博物館」 には食堂等もあり、(特別展会場以外は混むことも無く) 国の至宝をゆっくり鑑賞しなが一日楽しめます。
 右の建物が「円空展」が行われていた博物館本館です。
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博物館を出た我々は、折角だから≪花見の客≫にでもなろうと、お花見で賑わう中へと向かいました。
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花の盛りは過ぎたとはいえ、大勢の人出でした。外国人も以外に多く盛んに写真を撮っていました。
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ゆっくり桜を楽しみながら不忍池に出て、アメ横を通り御徒町駅(おかちまち)から電車に乗って帰りました。
中央奥に見える夢殿のような建物は、不忍池にある弁天堂です。 
弁天堂は天海僧正が不忍池を琵琶湖に見立て、竹生島弁才天を寛永初年に勧請して建てたお堂だそうです。
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この日も随分歩きました。同じ距離や歩数でもやはり都会は人混みの中を歩きますから人酔いして疲れます。
そこへいくと、島は信号も無ければ出会う人もなく、居ても猫ぐらいですから気楽です。www
それでは、また。
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  1. 2013/04/12(金) 00:00:00|
  2. 東京
  3. | コメント:6
<<久々の夕焼け =横須賀= | ホーム | 東京上野の美術展めぐり ②>>

コメント

正岡子規の後は秋山兄弟かと思いましたが、上野公園で円空仏ですかぁ~・・・
随分とかけ離れた組み合わせですが・・・
次は戦艦三笠かな???
  1. 2013/04/12(金) 11:31:25 |
  2. URL |
  3. @我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

我楽多写楽さん
ありがとうございます。
一度に円空仏をこれほど数多く見たことは初めてでした。
三笠は横須賀に帰ってからにしましょう。
  1. 2013/04/12(金) 21:42:37 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

震災お見舞い申し上げます。

〇  瀬戸内は震度6弱の地震(なゐ)に揺る北さん無事か?津波はまだか?   鳥羽省三

 「北さん無事か?」と心配しているようなことを言った後に、すぐさま「津波はまだか?」と言うと、なんだか茶化しているよう感じですが、作者の本心は其処の辺りに在るのかも知れません。
  1. 2013/04/13(土) 09:04:42 |
  2. URL |
  3. 鳥羽省三 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

鳥羽省三さん
ご心配頂き、ありがとうございます。
今日未明の地震にはびっくりしました。
島の揺れは大したこともなく朝一番の定期便も何事も無く入港してきました。
我が家も揺れただけで何一つ実害はありませんでした。

今日は今月30日にある島四国(島内88ヶ所に
の札所めぐり)の遍路道の整備に8時から出てきました。
それが終わり今度は畑仕事です。
留守の間に近所の人が世話をしてくれていた野菜等もしっかり育っていました。
ありがたいことです。
  1. 2013/04/13(土) 14:55:23 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

こんばんは!
 パソコンの通信も直ったご様子で、良かったですね。
 そして今朝の、地震にはビックリされた事でしょうが、被害も無かったご様子で、ヤレヤレですね。
 
 上野の美術館へは、数年前に行ったことがありますが、もう一度 ゆっくりと行って見たいと思っていますが、思ったように時間が取れません。

 「円空仏」圧巻ですね。(@_@;)
 
 
  1. 2013/04/13(土) 23:02:03 |
  2. URL |
  3. みっちゃん #-
  4. [ 編集 ]

みっちゃんさん
ありがとうございます。
今朝の地震にはびっくりされたことでしょう。

国立博物館、ゆっくり見て回れば(特別展が無い場合)一日がかりですが、遠くからの観光だとそんな悠長な計画は取れません。
1時間半でいける僕もまるまる一日ここだけ見学・・・って事はしたことがありません。

円空仏・・・感動でした。(みっちゃんさんの≪芝桜≫の様にね。www

そういえば、子規は松山。
道後温泉本館のそばに立派な会館がありますね~。
  1. 2013/04/13(土) 23:17:01 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

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喜多さん

Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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