まほろばの島詩

50年ぶりに帰ってきた故郷の風景写真

「アサギマダラ」

まるでステルス戦闘機のように、天敵の目や心無い者たちの網の目をかい潜り、今年も初夏の島に舞い戻って来ました。
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彼の正体は、何千キロもの距離を‘旅する蝶’「アサギマダラ」。
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降り立った基地は、自然豊かな島の浜辺のとある一角の、
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僅かに残されている「スナビキソウ」の自生地。
※ 近くに自生していた「オオナタマメ」は護岸工事のためその殆どが削り取られました。
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彼らを誘引するのは長旅の疲れを癒すその甘い香り。彼らの大好物です。
このスナビキソウは(どこにでもある花のようですが)貴重な海浜植物で、大切に保護していきたい植物の一つです。
この花がこの浜に自生していなければ、アサギマダラも旅の途中で立ち寄らぬはず、
花が無くなればその美しい姿も見ることは出来ません。
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長い旅を終えてやって来た中継基地には先客がいました。
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どうやら飛行性能の違う馴染みのあるモンシロチョウのようです。
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「お疲れさん。どうぞ。」と席を譲る先客のモンシロチョウ。
「いや~、助かります。ありがとう。」と早速長い管を伸ばし、給油(食事)するアサギマダラです。
良いですね~、この平和的共存。・・・と、思ったら、この後アサギマダラが威嚇飛行を始めました~。
アサギマダラとモンシロチョウ


翅を広げて大満足のアサギマダラですが、一寸、それでは余りにも無防備な格好です。
よほど長旅で疲れていたんでしょうねえ。大の字です。www (バシッ!)
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叩かれて、飛び上がったその時に気がつきました。一夜漬けの薀蓄(うんちく)を忘れていました。
では、始めます。「えっ、又長い爺さんの話かい?」と、嫌な顔した〇〇さん、直ぐ終わるからちゃんと聞きなさい!
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  合成写真です。


 「アサギマダラ」 
このアサギマダラは、ナミアゲハやアオスジアゲハ等と共に国蝶選定の候補になるほど親しみのある蝶で、
高原などでは良く見かける事があります。 尚、国鳥に選ばれたのはご存知「オオムラサキ」です。
その名の由来は、ステンドグラスのように縁取りされた翅(はね)の≪浅葱色(あさぎ色=青緑色) ≫ から来たものです。後ろの翅は褐色で、ここにも半透明水色の斑点が並んでいます。
※ 翅の模様は個体によって一羽一羽違います。
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長旅の疲れも取れてきたこの日はこのように食事の姿勢も≪正しく、品良く、行儀良く≫ 好感度抜群です。www
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■ 花の蜜を吸うための長~い管を≪口吻(こうふん)≫と言います。 (接吻や興奮ではありません)。(バシッ!まじめに!!) 
普段はホースのように巻かれていて、蜜を吸うときには伸ばします。(息を吹くとビュッと伸びる紙おもちゃに似ています。)
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■彼らは、遠く沖縄や台湾等南西諸島から偏西風等に乗ってはるばるやって来る‘渡り蝶’です。
蔵王スキー場で放たれたアサギマダラが沖縄与那国島の山上で捕獲された記録があります。
実に直線にして2246kmですから驚きです。僕がいつも往き来する粟島⇔横須賀が800㎞弱ですから凄い距離です。
合成写真 (523x600)


愛好家達によってこの蝶の翅に≪マーキング≫された記号を読み取ることでその行動等が分かるのです。
この個体(蝶)はマーキングされていませんから、どこからいつ飛来してきたか分りません。
因みに僕がここ数年島で見ている限りでは、マーキングされた固体は見つけていません。
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いずれにせよ、この蝶たちは粟島の浜辺で十分休み、やがて涼しい本土の高原辺りに旅立ちます。合成3 - コピー (600x399)
合成写真です。


6月中旬頃、そろそろ旅立ちかなと見に行ったら、すでのその姿はありませんでした。
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粟島へ飛来してきた旅の途中、厳しい気象条件や天敵に遭遇し命を落としたアサギマダラの数も多いはず。
厳しい雨風や天敵よりも、もっと怖い心無い人の魔手から逃れ、どうか無事に目的地まで辿り着いて欲しいと願っています。
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そうして又、来年の初夏元気に粟島に帰って来て欲しいと思います。
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僕も、今抱えている複数の病を(欲張りですから幾つも・・www)克服し、来年又、彼らとこの粟島で再会しようと思っています。
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相変わらず各地で猛暑が続いています。こまめに水分、塩分、休憩等取りながら、熱中症等に気をつけて下さい。
それでは、又。

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  1. 2013/07/12(金) 01:00:00|
  2. 小動物
  3. | コメント:6
<<★★【瀬戸内国際芸術祭】第一回 「マスキングテープ 粟島展」 1 | ホーム | ★観音寺市・ 稲積神社の「 高屋祭」>>

コメント

粟島には未だ海浜植物が自生できているんですねぇ~・・・
有明浜の浜昼顔は絶滅寸前ですねぇ~・・・

普通、蝶を数えるときは一匹、二匹と数えますが、動物学上は馬や牛のように一頭、二頭と数えるそうですねぇ~・・・
動物学って良く判りません・・・
  1. 2013/07/12(金) 11:05:02 |
  2. URL |
  3. @我楽多 #kTvoSsVA
  4. [ 編集 ]

初めてのお見合い胸がドキドキ

北様さまお久しぶりです。お元気でお活動何よりです。
此のアサギマダラは初めてです美しいですね。どの角度から見ても死角?が無いというのか大の字になっても美しい。蝶を集めていらっしゃる方は欲しいでしょうね。粟島の蝶は幸せですね。島を離れないでほしいです。今年は気候が特に不順です。どうぞ暑さの中ご無理をなさらないでお体おいといくださいませ。
  1. 2013/07/12(金) 11:32:29 |
  2. URL |
  3. アンタレス #-
  4. [ 編集 ]

我楽多写楽さん
暑いですね~。
有明浜は背後に松林など山林(大げさ?ww)があり、
財田川河口ですから四国山地からいろいろな植物の種子も流れ着き、
前方の燧灘からも流れ着き、(椰子こそ流れ着きませんが・・・www)
表内半島は渡り鳥の休息地ですから、空からも・・・
だから植物の種類も豊富なんだろうと思います。

≫有明浜の浜昼顔は絶滅寸前ですねぇ~・・・
浜昼顔が絶滅・・もっともポピュラーな海浜植物で、びっくりです。一寸信じ難いですが・・
何かの調査結果であれば、そこには何か意図的、恣意的なものを感じます。
今日紹介しました「スナビキソウ」も以前見た三豊市の資料では
「有明浜にわずかに残っているだけ」とありました。
これ以上の事を述べるサイトでもないし、第一、植物学の門外漢が無責任な事など言えません。
「貴重な植物・・・大事にしたい」とだけ記しました。それは確かですので。ww

物を数える呼称“助数詞”は難しいですね。
必要な時は調べて使用すればよいのであって、
日頃使って、違和感無く通じるものであればそれで十分だと思って使用しています。
だって、蝶や蟻のような小さな生き物を、1頭、2頭・・
なんて数えていたら(それが正規かもしれませんが)笑っちゃいます。www
文章も同じですね。普段は当用漢字、常用漢字で十分です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アンタレス さん
お久しぶりです。
お元気でいらっしゃいましたか。連日の暑さでみな参っています。
勿論、僕も鳥羽省三さんも・・・暑さには参っていますが、元気です。www
アサギマダラ・・・然程に珍しい蝶ではありませんが、須賀の街ではあまり見かけないと思います。
模様がステンドグラスのようでとてもきれいです。
それより何より、‘旅する蝶’としてロマンを感じます。
まだまだ猛暑が続くようですからお体には十分気をつけてお過ごし下さい。
  1. 2013/07/12(金) 15:59:50 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

素敵な蝶ですね。
娘が「友達に同じ名前(あさぎちゃん)の子がいる!」と喜んでいました。
職場の窓からはアオスジアゲハがたくさん見られます。
  1. 2013/07/13(土) 10:00:47 |
  2. URL |
  3. 横須賀のピョン #-
  4. [ 編集 ]

こんばんは!
綺麗な蝶ですね
蝶の遊んでいる姿を撮られたのですから大変だったと思います
  1. 2013/07/13(土) 19:53:26 |
  2. URL |
  3. 尾張小牧 #-
  4. [ 編集 ]

横須賀のピョン さん
暑いですね~。嫌でしょうが、思い出してください。
あの時のあの暑さのような日がずっと続いています。www

あさぎちゃん・・・可愛い名前ですね~。
アオスジアゲハのあのコバルトブルーを見ると暑さも忘れてしまいますね。
粟島でも百日草の間を飛び交っています。
29日孫がやってきます。
あの夜取ってきたカブトムシ・・・
採って見せてやろうかなと思っていますが、はたして興味を持つかどうか・・・。
怖がって逃げるようじゃあ、がっかりですが・・・。
まっ、僕の孫ですから決してそんな事は無い!!・・・と信じたいです。www

※時間がありましたら「スナビキソウ」の自生分布等調べて頂ければ嬉しいです。
8月には帰ります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
尾張小牧さん
ありがとうございます。
かなり特徴的な蝶ですから、飛んでいると直ぐに分ります。
ちょっと、頭の隅にでもいれて置いていただけると、
旅行に行かれた折など、新しい発見の楽しみが増えるかもしれませんねぇ。
他の蝶より翅をばたつかせず、ヒラリ~、ヒラリと優雅に飛んでいるので、
直ぐに見つけられると思います。
  1. 2013/07/14(日) 10:17:46 |
  2. URL |
  3. 北さん #-
  4. [ 編集 ]

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Author:喜多さん
瀬戸内海と東京湾、二つの故郷を行ったり来たりの根無し草。
瀬戸内の小さな島や三浦半島の風景、生活等を中心に描いています。
又、折々に咲く身近な草花や、旅先で出合った風景等も織り交ぜながら、好き勝手な事を綴っています。

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